英語教材ってたくさんあって、何を選んでいいのか迷ってしまいませんか。
インターネットでも書店でも「英語の勉強法」の書籍が多数ありすぎて、どれが自分に向いているのかよく分からず、せっかく上がったモチベーションが空回りして、はじめの一歩すら出ないで終わることもあるのではないでしょうか。
自分のレベルに合った教材を選ぶのは難しいですが、実は英語上達のもっとも近道であり、重要なポイントなんです。
この記事は、英語を話せるようになりたいけど、独学で本当にしゃべれるようになるのかな?という不安や悩みをお持ちの英語初心者の方に読んで頂きたい内容になっています。
いきなり本題に入りますが、「目標:どの程度の英語をしゃべれるようになりいのか」「目的:なぜ英語を話したいのか」は、頭のなかではっきりしていますか。
「英語ペラペラになりたい」といっても、日常会話ができるようになって外国人の友達を作りたいのか、映画を字幕なしで楽しめるようになりたいのか、オリンピックなどの国際イベントでボランティアをしてみたいのか、海外の大学に行きたいのか、海外でビジネスを起業したいのか、海外の永住権を取得したいのか、目的は人それぞれですね。「目標と目的」によって勉強法が変わってきますので、明確にしておくことをおすすめします。
私が英語を始めたきっかけは、単に外国人とコミュニケーションしたかったからです。日常会話をペラペラにする第一歩として、わたし自身の経験を含めながら、超初心者と初心者向けに、とても効率的な勉強法を紹介しますので参考にしてみて下さい。
目次
どんな勉強したら早く英語ペラペラになれるのか?3つのポイント
ポイント① 中学英語を「音読」して、基礎を固める
中学レベルの文法と単語を復習し、「音読」することから始めましょう。
そんなシンプルでいいの?と思われるかも知れませんが、そんなシンプルでいいんです。
中学レベルの教科書や教材をお持ちの方は、特に会話のフレーズを声に出して何度も繰り返し読んでみましょう。英会話の上達が目的ですので、いまは長文読解のページは飛ばしておきます。
書かれている会話のフレーズを読んで理解できても、実際声に出すとつまずいたりしますよね。スラスラ読み上げるのは意外に難しいです。
私たち日本人は、アウトプットに慣れていないからです。
「音読」すると、自分が理解できていない文法や単語が浮き彫りになります。
はじめは面倒ですが、わからない部分はスルーせずに復習しましょう。
中学レベルの文法と単語を使いこなせるようになれば、英語で自分の気持ちを言葉にできるようになりますので、ここは避けて通れません。
ポイント② 聞き流しではなく、シャドーイングをする
シャドーイングとは、英語を聞きながら、同時に音を真似して発音する英語学習法で、リスニングとスピーキングの強化に役立ちます。
英語を聞いたと同時に発生していくのは、正直かなりハードなトレーニングです。
教材紹介のところで、初心者向けのESLプログラム(無料)を紹介しますので参考にして下さい。
難しい単語が連続すると、理解できずにそのまま聞き流して終わりになります。
それでは意味がありませんので、背伸びをせずに、自分に合ったレベルのものを利用しましょう。
ポイント③ とにかくアウトプット
会社や学校など自分のまわりに外国人がいたり、英会話スクールに通ったりしている方で、アウトプットできる環境がある方は、ひたすらアウトプットの練習するのが効率的です。理想は、英語漬けの環境に身を置くことです。
留学せずして、英語漬けなんてどうやって環境づくりしたらいいの?と思われた方もいると思います。
私は、自分の行動や考えていることを英語にして言葉に出してみたり、わざと「独り言」を英語でするように心がけていました。常に英語が頭から離れないようにするためです。
「独り言」のいいところは、スピーキングやライティングと同じで、自分で文章を組み立てるということです。
はじめは、「これって英語でなんと言うんだろう」ってことばかりだと思いますが、そのままにせずインターネットで調べる、先生に確認する、友達に聞くなどして、自分が使いまわせる表現を増やせれば、英会話は楽になっていきます。
英語を話せるようになるおすすめの本と教材(無料・有料)
英語は「文法」というルールにそって文章が構成されているので、このしくみを理解していないと、文章を組み立てる事ができません。文法が苦手な方は、中学時代の教科書を引っ張り出すか、こちらの教材を参考にされるとよいと思います。
赤い表紙のEssential Grammar in Use (エッセンシャル・グラマーインユース)は、本当に基礎の基礎から復習したい、Be動詞と動詞の違い、比較級、関係代名詞ってなんだっけという初心者向けです。
e-bookはこちら
本が良い方はこちら。(私は、ここから始めました)
青い表紙のEnglish Grammar in Use(イングリッシュ・グラマーインユース)は、英語学習者のバイブルと呼ばれ、私も私の友達もみんな使っていました。
初級から中級レベル向けです。
e-bookはこちら
本が良い方は、売り切れが多いので、旧ヴァージョンのものをおすすめします。
新ヴァーションのものと内容はほぼ変わりありません。
赤本も青本も、教材を開くと、左ページは「文法」の説明、右ページは演習問題になっています。全てが英語で書かれています。
会話式の短い文章がたくさん出て来ますので、私はいつも「音読」して、毎日5つの文章を暗記して、アウトプットするようにしていました。
この教材の良いところは、「I」「You」「He/She」がメインで、会話のフレーズや例文が出て来るので、そのまま会話に使えるんです。日常生活の中で、単語を入れ替えるだけで、いろんなシチュエーションに応用することができました。
シャドーイングはお金をかけずに練習したい放題!
インターネット上に無料で利用できるものがたくさんあるので、どんどん利用しましょう。
初級の方には、Listen a minute.com (無料)がおすすめです。(https://listenaminute.com/e/english.html)
1分間のリスニング教材です。シンプルで優しい単語(語彙・ボキャブラリー)が使われているので、初心者のシャドーイングにうってつけのウェブサイトです。聞き流しではなくて、発音を真似して自分で声に出していきましょう。
再生ボタン ▶ ︎の下の「READ」と表示されている所で、全文(一語一語)を確認できます。再生速度は変えられません。
画面上の方にあるMore 60-Second Listeningsをクリックすると、いろいろなトピックが表示されます。
これは、「ESL」English as a Second Language といって、英語が母国語でない学生のために設けられた英語プログラムのため、画面下の方へスクロールすると授業で使われるクイズや演習問題もありますが、シャドーイングにフォーカスをあて利用されるとよいと思います。
次におすすめなのが、365 Essays for English Learners (無料)です。
https://www.eslfast.com/eslread/
365日分のエッセイです。シャドーイング、リスニング、リーディングに効率的な2分間程度のESLプログラムです。
TRANSLATEと書かれた右横に、再生ボタン ▶ があります。︎全文(一語一語)を確認できます。再生速度は変えられません。
少し自信が付いてきたら、TED Talks (https://www.ted.com) がおすすめです。
ご存知の方も多いと思いますが、あらゆる分野のエキスパートたちによるプレゼンテーションを無料で視聴できます。
TED Talksのいいところは、再生速度を変更できるところ、英語や日本語の字幕が出せるところです。
しかし、初心者のシャドーイングとしてはハードル高めなので、自分の好きな分野を探すか、3〜5分程度の短いものをお勧めします。
英語を話せるようになるための心構えと「留学」について
英語を独学で習得するには、いくつか心構えが必要です。
「強い意志」「時間の確保」「継続」です。
当たり前すぎて、分かっているけど簡単にできないのが人間です。
勉強もダイエットもスポーツも同じですね。
どこで英語を学ぶにしても「自分の意識」が大切です。
英語の上達には、留学するのがいちばん手取り早いと一般的に考えられています。
理由は、朝起きた瞬間から寝るまで、アウトプットの練習ができるからです。
「留学」と聞くと長期間、高額などのイメージが強いですが、語学留学は数週間から行かれますので、旅行感覚で語学留学を体験されるのも良いでしょう。
最後に、私が実際に使っていた辞書をご紹介。
OXFORDのWORDPOWERという辞書です。(写真:左側1枚目が表紙、2枚目は背表紙)
表紙に書かれている通り、Dictionary for leaners of English 英語学習者のための辞書です。
英英辞書ですが、単語の説明文は、初級〜中級のシンプルでわかりやすい表現になっています。とにかく、やさしい英語です。人に何かを説明したい時に、こんな風に話せばいいんだというコツが掴めます。時間があるとき、読書の感覚で辞書を読んでいました。中古だったら、まだ売っているようです。
[rakuten:comicset:13307793:detail]
写真右から2番目は、青本の日本語版です。文法の説明が日本語になっています。私は英語版を使っていました。個人的には英語を英語で学ぶのがおすすめですが、どうしても抵抗がある方は、こちらもおすすめです。当時と表紙の色がかわっています。
[rakuten:book:18320972:detail]
まとめ
英会話の独学は可能です。
自分の気持ちを英語でペラペラ表現できるレベルまで上達できます。
日本人に必要なのは、「声に出して練習する」こと。インプットに偏りがちな教育を受けてきたので、アウトプットの勉強法に変えましょう。
Manaのコメント
私がニュージーランドに来た時、全く英語ゼロの状態でした。
「行けば何とかなる」「自然にしゃべれるようになる」という周りの言葉を信用して度胸だけで渡航しちゃいましたが、海外に行けば自然に英会話が上達するなんて甘い考えでした。自分の努力次第です!
渡航前にもっとアウトプットの練習しておけば良かったなって思います。
私からのアドバイスは、「いかにシンプルにストレートに気持ちを伝えるか」です。日本語の遠慮や遠回しの表現は、英会話の時には忘れましょう。
初心者の私でしたが、コツコツ積み重ね、のちに現地で語学学校に就職できましたし、婚活にも成功しました。「終わりよければ全てよし」。あ、終わってないです。英語は、これからも人生の課題です。
では、また。