こんにちは、Manaです。
うちの旦那さん(南アフリカ人:以下 アフリカーナ君)の話です。
まだ結婚前の話ですが、うちのアフリカーナ君は、いつも銅のブレスレット(バングル)をしていました。彫り物がほどこしてあるオシャレなバングルではなく、素朴でシンプルなデザインです。この質素な感じが、アフリカーナ君に似合っているなと思って眺めるのが好きでした。当時、南アフリカで流行っていたのか、どんな理由で着けていたのかは分かりませんでしたが。。。
銅を身につけるには、こだわりがあった!
でも、銅のアクセサリーを身に付けて汗をかくと、肌と接触してる部分が酸化して、青っぽく色がつくんです。いわゆる、緑青(ろくしょう)、「サビ」ですね。
身体に悪そうだと思いませんか?
緑青(ろくしょう)は有毒だと、昔聞いたような気がして心配でしたが、だんだん身につけなくなっていたので、忘れていました。。。昨日までは。
何やら、そのブレスレット(バングル)をごそごそ出してきて、また着用することにしたそうです。
これを磨くのに必要なクリーム剤(コンパウンド)を買ってきて欲しいと。
なんでまた、銅のアクセなの?
もう中年なんだし、ゴールドとか、ホワイトゴールドも素敵だよ、と勧めたのですが、
よくよく話を聞いてみると、
どうやらファッションではなく、「銅を身につけるのは、関節痛がやわらぐから」ってことらしいんです。
は???
私が驚いていると、銅のブレスレット(バングル)が関節痛を和らげるのは、南アフリカだけじゃなくて、ヨーロッパでも一般常識だって、ドヤ顔でいうんです。
子どもの頃から、普通に薬局で売ってるというので、早速、南アフリカにあるマツキヨやダイコク薬局のような全国展開のファーマシー「クリック Click」のウェブサイトをチェックしてみました。R60(60ランド=400円ぐらい)で、いろんなデザインが売っていました。
商品の説明には、関節炎の軽減、筋肉の硬直予防、血行促進、首・肩のコリの解消などが書かれています。
なんかちょっと、日本でいう磁気ブレスレット的な感じですかね?
英語でググると、
「銅のブレスレットは関節の硬直や痛みを和らげると考えられている。」という記事が多くみつかります。
「皮膚が銅の小さな粒子を吸収し、それが炎症を抑えるのに役立つと考えられている。」
「考えられているという説」は、次から次へ、出てくる出てくる。。。
で、重要なのは、「本当に関節痛の痛みがやわらぐのか?」って事ですが、
結論、「痛みや炎症を軽減する証拠はない」
イギリスの医学研究調査により明らかになったそうです。
ドヤ顔で力説していたアフリカーナ君に、参考資料とエビデンスをもとに説明。
関節痛には効果がないらしいよ。。。
一瞬、真顔になったアフリカーナ君ですが、あっさり
あはは、座布団1枚あげちゃう。笑
プラシーボ効果(プラセボ効果)とは、本来は薬としての効能があるわけではないのに、症状が軽減したり、改善がみられたりする効果のことです。
アフリカーナ君には、効果があるそうです。
医学的根拠がなくても、痛みが軽減するなら、素晴らしいじゃないですか。
「病は気から」って言いますし。
信じるものは救われるって感じですかね。
迷信とかもそうですが、科学的根拠がないのに、子供の頃から信じていることって、なにげにありますよね。
プラシーボのある実験で、不眠、下痢、身体に痛みなどがある人が、「薬の錠剤」のような形に見せかけた、ただのデンプン(偽薬)を摂取したところ、30%の症状が改善したのだそうです。
すごいですね、プラシーボ効果(プレセボ効果)!
銅は関節痛には効果がないが、抗菌作用に優れている!
銅(コッパー)は、殺菌や消毒効果に優れているということは、メディアでけっこう取り上げられたので、ご存知の方が多いと思います。
銅繊維が水に触れると、わずかな銅イオンが発生して、バクテリアを殺菌するそうです。
今では、
キッチンの三角コーナーを銅製にして、悪臭やぬめりを抑えたり、
足のムレや防臭のために、靴の中敷やくつ下に、銅を編み込んだり、
プールや噴水池などに、銅イオンを加え、殺菌したり、
衛生上の抗菌効果を利用する目的で、病院などの手すりを銅にしているところもあるらしいです。
インドのアーユルヴェーダのドクターは、銅はお水を浄化する作用があるので、銅の壺や銅のカップに一晩おいたお水を朝飲むことを推奨しています。便通が良くなるという説も。
銅イオンの殺菌力は、近年わかったことですが、何世紀にもわたって人類が生きるために授かった知恵なのですね。
銅は、チフス菌や大腸菌を死滅させることが認められていて、O-157にも極めて高い抗菌効果があると検証されています。
コロナウィルスに対する研究は、されているのか不明ですが、もし殺菌効果があるなら、最近見かけなくなった銅製のドアノブや手すりなどが爆発的に売れるかもしれないですね!
最後に、
今更ながら、「銅の緑青(ろくしょう)は、身体に悪いのか」も調べてみました。
どうやら昔は有毒と考えられていたようですが、東京大学の医学博士の研究実験によって、いまでは「無害に等しい」という結果が出たそうです。
これで、アフリカーナ君にも安心して、銅のブレスレットを着用してもらえます。
銅は関節痛には効果がないという結果でしたが、銅は抗菌作用に優れていることが分かりました。
参考までにですが、最近の銅のブレスレットの内側には、磁気(マグネット)が付けられていて、スタイリッシュなデザインのが多いようです。興味がある方はどうぞ。
ではまた。