先日、Entrustという会社から、電力会社の配当金の受取りのレターが届きました。株を持っていなくても、配当金がもらえてしまう嬉しいシステムがあります。
当選しましたとか、還付金が戻りますから口座番号教えて下さい的な、詐欺のお話ではありませんのでご安心下さい。
ホンモノの配当金(返金)のお知らせです。今年は、$280でした。
ニュージーランドは、原子力発電がないので、電気料金が高い傾向にあります。
特に冬は、家計の出費の中でも大きな割合を占めることも。
そんな中、このちょっとした臨時収入はありがたいです。
この記事は、「どうして配当金がもらえるの?」「どんな人が対象なの?」という疑問を解消していきます。
目次
配当金のしくみ
ニュージーランドには、Vectorという名前の電力発電所を所有している電力会社があります。そして、Vectorが発電したものを各電力会社が購入して、一般の家庭やビジネス(商業)に販売しています。
Entrust という会社は Vector の75%以上の株を保有していて、利益に応じてエンドユーザー(電気料金を払っている人)に配当金を払うという仕組みになっているのです。
素晴らしいシステムですね!
電力会社は、Genesis、Meridian、Mercury、Contact Energy、Nova Energyなど複数ありますが、自分が契約している電力会社が、Vector から電力を購入している場合、Entrust からの配当金が受けられるという訳です。
今年は、34万500世帯(一般の家庭とビジネス含む)が対象です。
参考サイト:Entrust
誰が配当金を受け取れるの?
この配当金、残念ながらニュージーランドに住んでいる全ての人(世帯)がもらえる訳ではありません。
オークランドのこのエリア(白い部分)に住んでいる人です。
配当金を受け取れる条件は3つあります。
- 2020年8月5日時点(The Roll Date)で、上記マップの白いエリアに住んでいる
- 契約している電力会社が、Vectorから電力を購入している
- 電力会社からの請求書が、正しい宛名(名義人)になっている
マップの白いエリアの中でも、対象外のビルディング、アパートメントなどがあるようです。
配当金がもらえるはずなのに、いまだ入金がないという人は、↓のサイトで、対象から外れている住所を確認できます。
参考サイト:Entrsutの Who Qualifiesはこちらから
3つの条件さえ満たしていれば、NZ永住権やビザの種類に関係なく、配当金が受取れます。
私は留学エージェントで働いていますが、お客さんのひとりでオークランドに滞在中のワーホリさんも、配当金をもらっていました。
本人はレターを読む前から、心当たりのない請求書が来た!と早とちりして、大慌てでしたが、配当金が受け取れることがわかり、打って変わって大喜びでした。
逆に、オークランドに長く住んでいたけど、7月末に他のエリアに引っ越したという人は、配当金受取りの資格がありません。
電力会社との契約が長い短いに関わらず、配当金がもらえるので、契約してすぐの人はラッキーですね。
電気代が高い理由。原発フリーの国だから?
ニュージーランドでは、核の所有や製造を否定しているので、原子力発電がありません。
それに惚れ込んで、日本からニュージーランドに移住する人もわずかながら増えています。
90%以上が再生可能エネルギーで発電しています。約60%を水力が占めていて、そのほかに地熱、風力、太陽光、バイオマスなどがあります。
環境保護にこだわりがあるニュージーランドですので、火力発電所の建設すら視野になく、この先も地熱や風力発電にフォーカスをあてる計画のようです。
ニュージーランドでは、2035年までに再生可能エネルギーによる発電を100%に移行することを目指していますが、水力発電も風力発電も、気候や環境によって発電量が左右されてしまうので、まだまだ問題点があるようです。
早く、安定した電力供給ができて、電気代が安くなる日がきたらいいですね!
まとめ
Entrustから、電力会社の配当金が受け取れるのは、NZの中でも、オークランダー(オークランドに住んでいる人)です。
電力会社との契約が長い短いに関わらず、The Roll Dateと呼ばれる定められた日に、契約の名義が誰になっているかがポイントです。
旅行者は自分で電力会社と契約することはありませんが、長期留学の学生さんやワーホリさんだったら、自分で契約することもあると思います。
タイミングよく、配当金が受取れるといいですね。
Manaのコメント
毎年、冬になると電気代が高いね、と話題にあがるのですが、うちは2人家族で 1ヶ月 $150前後です。$1 = 72円換算で、10,800円。
総務省統計局の調査によると、2人家族の電気代の平均は、9,559円だそうなので、悪くはないと思います。
参考資料:https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html
うちはガスを使っていませんので、それを考えたら、むしろ安い!
オークランドの冬は、日本の冬ほどは寒くないとは言え、またに湯船に浸かる贅沢はやめられないのですが、家の中で可愛いシープスキンのUGGブーツを履いたり、ヒートテックとフリースなどを着用していれば、暖房の消費量をかなり下げられます。みなさんも工夫してみてね。
若いころは、暖房をガンガンつけて、冬でも家の中では半袖のTシャツでしたが、ニュージーランドに移住して、エコな考え方が出来るようになりました。
それでは、また。