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【いくら味くらべ】ビン詰め人工イクラと缶詰天然イクラを比較検証

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こんにちは。ニュージーランド在住のManaです。

 

プチプチはじける食感と濃厚なテイストがたまらない「イクラ」。

大人も子どもも、ファンが多いのではないでしょうか。

 

日本ではイクラの需要が高いので、天然イクラがあちこちの国から輸入されて、季節を問わずいつでも手に入りますが、

ニュージーランドでは、旬の時期しかスーパーで新鮮なイクラ(筋子)を買うことができません。

 

でも、おうちで海鮮丼を作ったり、家族で手巻き寿司の時は、イクラの存在って大きいですよね。

 

お正月の華やかなお食事やパーティーのオードブルでも、イクラがあると贅沢でオシャレな演出ができます。

 

今の時期(夏)ニュージーランドに新鮮なイクラないのは、季節柄やむを得ませんが、実は意外なショップで「本物のイクラ」を入手できます。

 

ビン詰めの人工イクラと、缶詰の本物イクラの味くらべをしてみましたので、レポートします。

 

イクラ食べたいな〜と思っている方に参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

ニュージーランドで、天然イクラはいつ買える?

 

ニュージーランドの現地スーパーやフィッシュマートで、新鮮なイクラ(筋子)が買えるのは3月後半から1ヶ月間くらいで、季節は「秋」となります。

 

収穫できる期間が短いので、店頭に出ているのも期間限定

確実に入手するには、店のスタッフに、「Salmon Roeはいつ入る?」と、聞いてみるがベストです。

3月後半から4月半ばまでに何度か聞けば、タイミングに合うはずです。

 

筋子の膜をとって、イクラにする方法は、とーっても簡単。

むしろ、筋子を手に入れる事のほうが難儀かもしれませんね。

筋子からイクラにほぐす方法は、ググるとたくさんヒットしますので、筋子の入手に成功したら検索してみて下さい。

 

偽物イクラって、身体に悪くない?

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地元のスーパー PAK’N SAVEで、ビン詰めのイクラ (Caviar Salmon) を発見しました。

鮮やかな赤オレンジ色で目を引きます。

230グラムで、価格は$5.99。

堂々とSalmon Imitation (イミテーション=まがいもの)と書かれています。笑

 

迷わず購入したものの、

イミテーション(まがいもの)イクラって、何からできてる?

食べて大丈夫なの?

という疑問が生まれます。

 

瓶底のラベルをみると、Sodium Alginate = アルギン酸ナトリウム と書かれていて、いくつかのAglea(海藻)の名前も書かれています。

 

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化学に詳しくない私からすると、Sodium Alginate = アルギン酸ナトリウムという名称自体が、もうすでに身体に悪そう〜と思ってしまいますが、

調べて見ると、この成分は食物繊維を多く含む海藻から抽出したもので、

医療用のカプセルなどに使われているほど安全とのこと。

 

身体に悪くはなさそう?!ですので、さっそく食べてみます。

 

人工イクラを食した感想

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イクラの膜のプチプチ感はあまりなく、壊れやすい。

海藻エキス(中の液体)が塩味なので、ひと口めは磯の香り???と思いましたが、ふた口めからは、やっぱりイミテーションだって事がわかります。

本物と比べると海鮮の旨味(うまみ)が全然ありません。

お料理の飾りとして、見栄えばゴージャスになりますが、主役にはなれない感じですね。

いくら丼、サーモン丼には向きません。

 

天然ものが一年中輸入されている日本でも、人工イクラはコンビニおにぎりや業務用で食されているそうです。

天然ものよりカロリーが低いので、こちらを好む人もいるのだとか。

 

本物のイクラは、どこで買える?

 

新鮮ないくらが入手できないこの時期、本物のイクラはどこで買えるのでしょうか?

 

ここで買えます、ロシア食材店!

(オークランドじゃない方は、近くにロシアの店がないか探してみて下さい。)

 

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何故ロシア?!と意外に思われた方もいるかも知れません。

実は、「イクラ」はロシア語

イクラって漢字がないですよね、ロシアから来た外来語。

ロシア語でイクラとは、魚卵、小さくてつぶつぶしてるものって意味です。

 

本物キャビアは小さい容器で、85ドル!とても高くて驚きました。

イクラ「Salmon Roe」も、値段をみれば($18.99)、本物と分かりますよね!?

 

え、分かる

 

横から旦那のアフリカーナ君が

値段だけじゃ判断できないよ。世の中、偽物がいろいろあるからね、と。

 

確かに。。。

お値段的には本物っぽいけど、まがいものかどうかは分かりません。汗

 

そこで、本物(天然)か偽物(人工)かの検証をしてみました。

 

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天然イクラを皿に取り、お湯をかけます。

  

お湯をかけることで、簡単に、天然か人工かをチェックすることができるんです。

天然ものは、たんぱく質の膜なので、お湯をかけることで表面が白く濁ります。

 

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あー良かった。天然です。

 

ちなみに、筋子から膜を取ってイクラにする工程でぬるま湯を使います。

この時も、イクラの粒表面が白くなりますが、正常なので焦る必要はありません。

しばらくすると、もとの赤色に戻ります。

 

天然イクラを食した感想

本物は、缶を開けた瞬間に磯の香りがして、食したときに口の中に広がる濃厚なコクと独特な魚卵の旨味があります。イミテーションとは別格。

味付けは少し濃いめの塩漬けですが、日本人も好きそうな味に仕上がっています。

これなら、サーモン丼や海鮮丼で、しっかりイクラの味を主張してくれそうです。

 

【余談】人工イクラ実験セット。楽しいよ♪

 余談ですが、こんな面白そうなものを通販で見つけました。

イクラ好きのお子さんがいるご家庭では、イクラを作る実験キットがあったら楽しそうですよね。

天然イクラは大人の至福の時にとっておき、子どもたちには実験セットで遊びながら化学を学んでもらいましょう。

サマーホリデーの自由研究にぴったりです!

アルギン酸ナトリウムも乳酸カルシウムも食品グレードなので食べられるそうです。

人工いくら実験セット

 

 

最後に

人工イクラと天然イクラでは、大きなの味の違いがありました。 

天然ものの方が、磯の香りがして、味に深みがあって、やっぱり美味しいです。

 

140グラム$18.99で、ちょっと高めですが、特別な日にはいいかなと思います。

 

とはいえ、所詮、缶詰です。

新鮮な天然イクラとは勝負になりません。。。食感(弾力性)が違いました。

 

参考までに、

今回比較したイクラですが、両方とも原産国はベラルーシです。

 

ちなみに、イクラは魚卵ですが、プリン体は極めて少なく

美肌効果があるアスタキチンサンや、中性脂肪をサポートするEPAなども豊富に含まれています。実は、身体に良い食材ってことが調べて分かりました。

 

海外生活だと、なかなか手に入りにくい食材もあって、そのたび不便もありますが、旬まで待って、手をかけて食べるという楽しさもあります。

4月の筋子(イクラ)の時期が待ち遠しいです

 

それではまた。