低価格ながら、精度に優れている、コスパ最強のチープカシオ(愛称:チプカシ)が
世界から注目を集めているのをご存知でしょうか?
チープカシオとは、その名の通り、安い=Cheapな、カシオウォッチのことです。
カシオといえば、G-SHOCKや、PRO TREKなど
ケースがゴツくて、大きめの腕時計を思い浮かべる人が多いかと思います。
チプカシは1980年代、1990年代のモデルのデザインを再現した、
ケースは小さめ、
ルックスはシンプル、
機能はベーシックなモデルの腕時計です。
ノームコアファッション好きからは、
気取らなくて普通なところがオシャレと、高い評価を得ています。
また、精度の高いカシオでありながら、驚異的なコスパ(安価)で、
コレクションしやすいというのも人気の秘密のようです。
そして、、、
偽物が出回っているのも事実。。。
今回は、チプカシの「本物と偽物の31個の相違点」について、紹介します。
ノームコアとは、Normal とHardcoreから出来た、アメリカ発の造語で、
究極に「普通」を突き詰めた、シンプルなファッションです。
肩を張らないデザインで、自分らしさ、自由さを楽しむ、
シンプルさに価値を生むノームコアは、まさに、
チプカシのコンセプトに合致していると言えます。
しかしながら、人気を集めてトレンドともなれば、
世の中にフェイクが出回るのも否めません。。。
今更フェイクには驚きませんが、
チプカシはただでさえお安いのに、どんな偽物を作ってるんでしょうか。
本物と偽物の31個の違い
チプカシの本物と偽物の31個の相違点について、
とても詳しい動画(英語)がありますので紹介します。
イギリスのユーチューバー MyMateVince.comさんの動画を参考にしています。
次の段落では、日本語でポイントをまとめていますのでご覧ください。
動画のカシオは、F91-Wというモデルで、初めて発売されたのが1989年ですが
現在も販売され続けています。
動画中の左側は偽物、右側は本物です。とても興味深いですよ。
解説は英語ですが、英語が苦手な方でも大丈夫です。
動画を見ているだけで違いが分かりますので楽しめます。
ちなみに彼の英語は、ブリティシュのアクセントです。
30 Ways to SPOT a FAKE CASIO F-91W WATCH
31のフェイクの特徴
動画で説明されている順番に、偽物の特徴をまとめました。
- 製品タグ裏のバーコードから生産国がわからない
- 製品タグのCASIOの「I」が短く、Rマークが大きい
- 文字盤のデジタル文字が若干斜めになっている
- デジタル面が白っぽい(本物は緑がかっている)
- ウォッチを斜め角度で見た時、デジタル文字の下や横に影がある
- 文字盤上のモデル名F-91Wの印字がくすんでいる(本物はゴールド)
- 文字盤上のCASIOの印字が細い
- 文字盤下のウォーターレジストの下にある「U」が大きい
- 文字盤に使われている青と赤の色がビビットカラーすぎる
- フェイス(ガラス部)とフレームのギャップがザラザラしている
- 文字盤の青いラインの角部に、フレームとのギャップがありすぎる
- 文字盤下のALARM ON・OFF /24HR ▶ ︎が、ハゲたり曲がったりしている
- 裏面の研磨が縦向きに磨かれている
- 裏面に、Made in Japanと書かれている(本物は、Made in China)
- 裏面のスクリューはプラスのみ(本物はプラス/マイナスOK)
- デジタル画面を下から見ると888888と見えて時刻が不明
- ストラップの表面がまだら
- ベゼルの動きに引っ掛かりがある
- バックルの処理がザツ(本物はスムーズ)
- ベゼル部のCASIOの「O」が四角っぽくなっている
- ウォッチとベルトの接続部のビスが飛び出したり奥まったりしている
- ボタン部のプラスチックの出っ張りが低い(薄い)
- ファンクションボタンが硬いので強く押す必要がある
- アラームの音がビビれている
- 裏面カバーを外すと同時に、スクリューが壊れシール部品が同時に取れる
- 裏面カバーを外すと緑のフィルムが見え、カバー内側にスタンプなし
- デジタルの回路を取り外すとガラスの周りが赤い
- 内側から見たファンクションボタンの面が平ら(本物は尖っている)
- シール部品(パッキン)の溝が浅い
- 電池はスクリューで固定されている
- 電池が日本語でリチウムと書かれている(本物はPanasonic)
この他にも、
回路の処理がザツ
LEDライトが小さい etc
上げたらキリがないくらい、もっともっとあるようです。
日本製と思わせるトリック
動画に出てきますが、
あえてMade in Japanと書かれているのが偽物で、
Made in Chinaと書かれているのが本物なのには驚きでした。
日本の厳しい基準で作られたものであっても、海外生産であれば、
その国名を記載します。
本物チプカシは、日本の基準と日本の部品で作られたものですが、
組み立てたのが中国だったので、Made in Chinaになるわけです。
リチウムバッテリーも驚きでした。
本物はPanasonicと記載。
日本では、バッテリーに「ブランド名」が書かれているのが当たり前です。
偽物には「リチウムバッテリー」と日本語で記載がありました。
中国では日本の製品が大人気。
理由はもちろん、クオリティが良くて信用できるからです。
なので、日本製と思わせるために、
わざわざ「リチウムバッテリー」と日本語(カタカナ)を使うんでしょうね。
購入したチプカシは、本物なのか?
今回、購入したのは、F-91Wの後継モデル217Hです。
前モデルに比べ、文字盤が大きく、
デジタル文字が大きくなって見やすくなりました。
また、ケースに若干厚みがあり、小さすぎないので、男性の腕にも良いバランスです。
オリジナルよりかなりスタイリッシュになりました。
私はアマゾンで購入しました。
日本語と多言語の保証書と、多言語の取扱説明書が付いてきました。
内部の解体したら、元に戻す自信がなかったので、
動画に習って、外からのみフェイクかどうかのチェックをしました。
合格項目は以下の通りです。
- 製品タグ裏のバーコードで、生産国が中国(最初の2桁が45)とわかる
- 製品タグのCASIOの「I」のサイズが均等、Rマークは小さく表示
- 文字盤のデジタル文字がストレート
- デジタル画面の色が緑がかっている
- ウォッチを斜め角度で見た時、デジタル文字の下や横に影がない
- 文字盤に使われている青と赤の色が派手すぎない(落ち着きがある色)
- 文字盤の青いラインの角部に、フレームとのギャップがない
- 文字盤下の印字が、くっきりしている
- 裏面に、Made in Chinaと表示
- 裏面のスクリューはプラス/マイナスドライバーで開閉可能
- デジタル画面を下から見ても時刻が鮮明
- ストラップの表面がスムーズ
- ベゼルの動きがスムーズ
- バックルの処理がスムーズ
- ベゼル部の刻印CASIOの「O」は違和感なく正常
1つだけあれ?っと思った点がありました。
それは、裏面の研磨が縦向きに磨かれていたのです。
一抹の不安はありましたが、それ以外はパーフェクトでした。
不信感はありません。
最後に
今回のリサーチで気付いたのですが、
チプカシを取り上げるユーチューバーさんが世界中にいました。
日本の製品が人気なのは嬉しいです。
カシオが日本の会社であることを誇りに感じました。
今回F-91Wの後継モデルW217Hを購入したのは、
旦那さんの老眼が始まり、デジタルの文字が大きいウォッチが欲しかったからです。
W217Hのこだわりは、
時間、日付、曜日のみが表示されていること、だそうです。
Year(西暦)とMonth(月)の表示がない事で、
必要なものだけを大きく表示しています。
年と月が分からなくなってしまう事は滅多にありませんものね。
ど忘れした場合は、ファンクションキーを押せば表示されます。
話は戻りますが、
巧妙な偽物の製品が出回っていて残念ですが、
よーく見れば、見破れるってことですね。
なかなか面白いリサーチでした。
チプカシに興味がある方の参考になったら嬉しいです。
偽物を掴まないように、ご注意下さい。
それではまた。