こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
【もったいないお化け】ってご存知ですか?
昭和のTVコマーシャルで、
当時人気番組だった「まんが日本昔ばなし」をモチーフに作られた、
ほのぼのと心情に訴える柔らかい説話です。
どんなストーリーだったのか気になって、ググったところ、
【もったいないおばけ】は、こんなあらすじ。
お寺の和尚さんが子どもたちを夕飯に招くのですが、
子どもたちは好き嫌いを言って、嫌いな食べ物を跳ね除けます。
その夜、「もったいないお化け」が出て、子どもたちを怖がらせ、
食事を残さずに食べるようになった、という
「食べ物を粗末にしないこと」教える食育の1つでした。
懐かしい〜と感じた方は、アラフォー?アラフィフ?
このCM、1982〜1990年までテレビで放映されていたそうです。
さらに、色々ググっているうちに、
令和にも【もったいないおばけ】がいる事がわかりました。
令和版【もったいないおばけ】は、まさにコロナ禍で
会社が縮小されて、人も物も使い捨てになって、
切ない時代背景でのストーリー。
お時間がある方は、こちらからどうぞ。(7分25秒)
サイクラーズブランドムービー「もったいないおばけ」 (7分25秒) / 主演:BiSH ハシヤスメ・アツコ、森優作
このYouTubeは、サイクラーズという
再生し続ける循環型経済モデルを目指している
(なんか難しい(^^;;💦ですが、いわゆるリサイクル )会社が作った
Webコマーシャル(企業広告)だそうです。
「使い捨てのない世の中へ」をキーワードにした
7分を超えるドラマ仕立てのCMですが、なかなか奥深いんです。
「何度でも生まれ変われるよ、人もモノも。」(5:58)
「落ち込んでる時間がもったいない。」(6:10)
コロナ禍で、仕事を失った人や、落ち込んでいる人に、
何度でも、人生やり直しができるよ!
落ち込んで、立ち止まっていたらもったいない!
というような、
気づきと元気をくれるコマーシャルで
心がポッと暖かくなります。
アフリカ出身の旦那さんの話になりますが、
根っからのリサイクル思考。
いつも「モノたち」にも感情があるかのように比喩するので、
令和の【もったいないおばけ】と重なりました。
旦那流の備蓄とリサイクルについて書いてます。
宜しければ、こちらもどうぞ。
先日、バルコニーで使っていたアウトドア用の鉄製の椅子4脚が
古くなったので、買い替えしました。
新しいのはアルミ製。
処分の鉄製の椅子は、使わない時はカバーをかけていましたが、
10年間も外に置いていたので、脚の下の方から錆びが出ていました。
ダーリンは、椅子の背もたれやシートのメッシュ部分を取り外し、
せっせと椅子を解体します。
粗大ゴミの日まで、ガレージの肥やしになるんだろうな。。。
(ニュージーランドにはまだある粗大ゴミの日)
すると、ダーリン、どこかに電話をかけて、
じゃ、行って来るから。
え、どこへ?
スクラップ屋さんだよ、リサイクル!
そうか!
私は、こんな鉄くず、捨てるしかないって思っていましたが、
古い = 捨てる ではなくて、
「リサイクルできる?」って、一瞬考えてみるのが
大切なんですね。
さすがに、鉄くずをリサイクルとは思いつきませんでした。
リサイクル道七段のダーリンの発想には、なかなか追いつけません。
(勝手に有段者扱いしてます)
日常の話ですが、私なりの断捨離と言いますか、私的にもう使わなくなった、
キッチン用品、日用品、衣料品などを仕分けしていると、
アフリカ出身のダーリンからは、全部まだ使える!と言われます。
確かにそうなんです、だから、ちょっと心が痛む。
物を大切にしていない気がして。
そして、
物が豊かな時代に、
経済大国ジャパンに生まれ、(今も世界3位)
中流家庭で育ててもらえたことに
あらためて感謝するんです。
サイズが合わなくなってしまった服などは、取っておいても仕方ないので、
簡単に「私には不用」と判断できますが、
他のものは、簡単なようでなかなか判断が難しい。
でも、誰かに使ってもらえるなら嬉しい。
ニュージーランドには、昔からOPショップと呼ばれる
リサイクルショップがあります。
なぜOPかというと、Opportunity(オポチュニティ)=機会 と言う意味で、
誰かにとって不要になったモノたちが、必要な人に使ってもらえる
「機会が与えられる」というネーミングなんです。
タンスの中で眠っているより、使ってもらえて嬉しいというような、
目線が「モノたち」にある気がして好きなんです。
なんか素敵じゃないですか。
令和版【もったいないおばけ】のCMは、
「すべてのモノに、次の人生を。」で、締めくくられてます。
ニュージーランドのOPショップとまさに同じ発想ですよね。
このCMの企業が伝いたいメッセージは、
使い捨てのない世の中(リサイクル)ですが、
「何度でも生まれ変われるよ、人もモノも。」
「落ち込んでる時間がもったいない。」
令和版【もったいないおばけ】が言ったこの2のセリフは、
コロナ禍で、世の中の価値観が変わった今、
人生は、何度でもやり直しがきくよ、
たった一度の人生をどう生きるかは自分次第、
自分に与えられた時間を有効に使おう、
というメッセージを投げかけている気がしました。
それではまた。