こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
私が住んでいるオークランドでは、朝晩少しずつ冷え込むようになってきました。
オークランドの冬は比較的過ごしやすく、降雪も滅多にないので、
日本のような厳しい寒さはありませんが、住宅のつくりが日本とは異なるため、
体感温度が低く感じられる時もあります。
WHO(世界保健機関)がスタンダードとして推奨している室内温度は、
最低でも18℃以上、それ以下では病気になるリスクが上がるそうです。
快適に過ごせる冬場の室内温度は、18〜22℃の間ですが、
この室温を保つには、やはり電気代がかかります。
毎年この時期になると、冬場の電気代が高いよね、という話題が
必ず上がってきます。
一軒家なのかアパートなのか、木造りなのかコンクリなのか、
陽が入るのか入らないのか、家族が多いのか少ないのかなどなど、
条件で差がありますが、
1ヶ月の電気代が、夏季の2倍、3倍なんて話もざらにあります。
そんな中、我が家では、ある工夫をする事で、
ヒーターをほぼ使わずに済んでいるため、
電気代がわずかしか上がらず、
かなりセーブ出来ています。
セントラルヒーティング、床暖房、ダブルグレーズ、
HRVベントレーション空調、自家発電など、ハイテクな技術がありますが、
これから紹介するのは、設備投資なしの
ローテク節約術です。
電気代を少し抑えたいなと思っている方に読んで頂けたら幸いです。
- カーテンを夏物から冬物にする
- 窓に断熱材を置く
- 夕方には、ドアやカーテンを閉める
- ドアの下から入る隙間風を防ぐ
- ホットウォーターシリンダを包む
- 暖色系のインテリア
- Dehumidifier(除湿機)の使用
- 最後に
冬の電気代を節約するために、いちばん大切なのは、
熱を逃さないように対策することです。
我が家が実践している節約術を紹介します。
カーテンを夏物から冬物にする
我が家では、多くの時間を過ごすリビングルームのカーテンを、
毎年5月中旬には冬物に変え、10月後半には夏物の薄手の
ロールアップカーテンに変えています。
わざわざカーテンの専門店に行かなくても、冬物の厚手のカーテンや、
暖かさをキープしてくれる サーモ(Thermo)カーテン は、
NZの Spotlight や Briscoes などの量販店でも購入できます。
熱を逃さないように、カーテンの長さは床に着くくらいが効果的です。
窓に断熱材を置く
我が家では夜になると、窓とカーテンの間に、
発泡スチロールの板を置いています。
ガラス窓からの冷気を遮断し、室温キープ効果は最強です。
白いので、お家の外観も損ないません。
Bunnings WarehouseというD.I.Y.ショップで買いました。
発泡スチロールは、窓のサイズにカットするのが意外に難しいので、
ググった結果、熱した100円カッターや針金を使用すると切りやすい
ことが分かりました。
バブルラップを窓ガラスに貼るのも、効果的です。
小包や荷物に入っているプチプチのことです。
プチプチの中の空気の温度と、窓ガラスからの冷気に温度差があるので、
室温が急激に下がるのを防いでくれます。
ダブルグレーズと似たような効果が期待できます。
ただ、外から見たときにチープ感が出てしまうので、
外観が気にならないお部屋の窓ならいいと思います。
Bunnings Warehouse や Mitre10 などのD.I.Y.ショップか、
プチプチは、NZ Postショップでも購入できます。
夕方には、ドアやカーテンを閉める
ニュージーランドでは、換気のため、トイレやバスルームのドアを
常に開けっ放しにしているファミリーが多いです。
窓だけでなく、換気扇のダクトからも冷たい風は入ってきますので、
それを阻止するために、夕方にはドアを閉めておきます。
外が暗くなれば、カーテンを閉めますが、冬場は、
日中温まったお部屋の温度をキープしたいので、
ベッドルームなどのカーテンは早めに閉め、ドアも閉めておきます。
ドアの下から入る隙間風を防ぐ
ニュージーランドの住宅では、ドアと床の間にギャップがあって、
気密性が悪い場合があります。
ドアの下から冷気がスースー入ってくるようであれば、
可愛い❤️ Draught Stopperを置いて防いでもらうといいですよ。
Mitre 10 や Briscoes などで買えます。
ホットウォーターシリンダを包む
ニュージーランドの多くの住宅には、ホットウォーターシリンダがあり
家庭で使うお湯は、電気で沸かしています。
シリンダが置かれている場所は、お家によってそれぞれですが、
シリンダが写真のようにむき出しになっている場合は
古い毛布などでシリンダの周囲を包むと電気代の節約ができます。
Cylinder Jacket シリンダージャケットというカバーも
販売されていますが安くはありません。
一軒家では、シリンダ用の小部屋があり、部屋自体が暖かくなるので、
そこに洗濯物が干せるようになっていたり、
リネンなどを保管できるような物置になっている場合もあります。
暖色系のインテリア
カーテンを冬物に変えるタイミングで、リビングにあるクッションなどの
小物や、壁に飾っている絵を、赤、オレンジ、黄色などの暖色系にします。
気の持ちようですが、
心理的に体感温度が3度ほど変わると言われています。
Dehumidifier(除湿機)の使用
ニュージーランドでは、案外、よく聞く英単語です。
我が家では、現在使う必要がなくなりましたが、以前住んでいたお家は
壁にインソレーション(断熱材)が入っていなかったため、
暖炉(ダンロ)を使うと、外気との温度差で
窓ガラスだけでなく、壁や天井までも結露でビショ濡れになりました。
その水分でジメジメした家は、エアコンのヒーター(Heat Pump)を
一日中、最強にしても全然お部屋が暖まりませんでした。
部屋を暖かくするための暖炉なのに、本末転倒で全くの悪循環でした。
しかも、カビの原因にもなるので、Dehumidifier(除湿機)を使って
除湿することは必須となっていました。
結露が激しくてジメジメしていると感じたら、
Dehumidifier(除湿機)で除湿すれば、ヒーターの設定が弱でも
部屋が暖まるようになり、電気代節約に繋がるかも知れません。
いや、節約よりも、ヘルスリスクを考えて、
インソレーションが入っているお家に引っ越すことをお勧めします。
最後に
いかがでしたか。
ちょっとした心がけと工夫で、冬場の電気代が抑えられます。
新しいお家を購入された方は、はじめからダブルグレーズかと思いますが、
我が家のように、そうでないお家に住んでいる方は、
試してみる価値はあると思いますよ。
年に数回しかヒーターを使わないとは言え、半袖で過ごせるほど
暖かいわけではありませんので、もちろん、AGGブーツを履いたり、
膝掛けを使ったりしています。
日本人の私としては、こたつが恋しい〜。
こたつで下半身を温めることができたら、室温に対しての体感温度が
かなり上がるのではないかと思います。
それではまた。