こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
9月7日、ニュージーランドのコロナ新規感染者数は 21人、
感染者の合計は 841人となりました。
このうち、感染経路の追跡中のケースが 24です。
ここ数日、新規感染者数が20人台となり、
ロックダウンの甲斐もあって減少したかのように見えますが、
諸手を挙げて喜ぶことはできません。
保健省はPCR検査のテスト率が下がっていることを懸念しています。
ニュージーランドでは、咳、鼻水、発熱などの症状がある人や、
濃厚接触者に、PCR検査を受けるようにアナウンスしています。
無症状の隠れ陽性者がどれだけいるかは分からず
不安になりますが、でも、だからこそ、
長めのロックダウンが意味をなすのかも知れませんね。
(現在、オークランドのみ、警戒レベル最強のレベル4のロックダウン。
本日より他の都市はレベル2に緩和されました。)
今日は、今後の生活に大きな影響を与えるワクチン接種率について、
お隣のオーストラリアと比較してみたいと思います。
ニュージーランドのワクチン接種率
ロックダウンが始まった8月18日以降、
ワクチン接種率は、明らかに加速しています。
NZ保健省の発表はこちらです。
NZ保健省より引用 : COVID-19 vaccines | Ministry of Health NZ
9月6日 11:59pmの集計によると、(対象年齢のみ)
2回目のワクチン接種を完了しているのは、人口の32%
1回目のワクチン接種をした人は、人口の62%
となりました。
感染者が見つかった8月17日の時点では、
2回目の接種完了しているのは、人口の19.4%
1回目の接種をした人は、人口の33.7%
でしたので、3週間という短い間に飛躍的に向上していることがわかります。
8月17日時点の記録はこちら。
ワクチンが受けられる年齢(対象の)であっても、
自分の意思で接種したくないと考えている人や、
ワクチン予約はしたが、10月以降の接種予定という人もいるため、
1回も受けていない人は、人口の38%にあたります。
オーストラリアのワクチン接種率
オーストラリアで、猛威を振るっているデルタ株の拡大に伴い、
コロナと共存(withコロナ)へ方針をシフトした件が
最近ニュースになっています。
感染力の強いデルタ株が入ってくるまで、
ニュージーランドも、オーストラリアも、
コロナの封じ込めに成功していました。
飛行機や船舶など、海外からウイルスが入らないよう
国境をうまくコントール出来ていたのです。
しかし、オーストラリアでは、デルタが入った今年の6月以降、
ロックダウンをしても劇的な効果がありませんでした。
シドニーでは、ロックダウンしているにも関わらず、
感染者が連日1000人超えになることも多々ありました。
先日、オーストラリアのスコットモリソン首相は、
ワクチン接種率が人口の70%以上になったら、
ロックダウンの規制を緩めると発表しました。
現在のオーストラリアのワクチン接種率はこちらです。
AUS保健省より引用 :
Australia's COVID-19 vaccine rollout | Australian Government Department of Health
9月5日の集計によると、(対象年齢のみ)
2回目のワクチン接種を完了しているのは、人口の38.4%
1回目のワクチン接種をした人は、人口の63.2%
上の情報より、読み取れます。
ワクチンが受けられる対象年齢であっても、何らかの理由で、
まだ1回目のワクチン未接種の人は、人口の36.8%です。
パーセンテージだけをみると、
ニュージーランドとオーストラリアのワクチン接種率は、
あまり変わらないことが分かります。(9月7日現在)
今後どうなる?ニュージーランド
オーストラリアに比べると、人口の少ないニュージーランド。
しかも、デルタ株の感染が確認されてから、わずか3週間です。
感染者1人でロックダウンし、人の動きを止めたおかげで、
まだまだ封じ込めに成功する可能性が高いのではないかと思います。
NZのジェシンダ アーダーン首相は、
よくEliminate(エリミネート=排除する、完全に取り除く)
という言葉を使い、「チャンスは1回」「今が肝心」と表現しています。
ロックダウンで、感染者数を抑えている間に、
ワクチン接種率も速やかな向上をみせていますので、
このロックダウンは、まさに一挙両得です。
デルタ株相手に、どのタイミングでどんな判断すべきかは、
誰にもわからない訳ですし、ニュージーランドも
オーストラリアのように、デルタ株の発覚から3ヶ月後には
方針が別の方向へシフトするかも知れません。
ともあれ、世界各国の経験から分かるとおり、
ワクチン接種していれば、
感染したとしても、重篤化を防げる率が高いので
国民のワクチン接種率が重要なキーポイントであることは、
間違いありませんね。
医療現場へのプレッシャーも減らすことができますし。
ただ、一定数の人は、ワクチンにアレルギーがあったり、
健康上の理由で接種したくないと考えている人の立場も理解できます。
ワクチン接種率100%は皆無なだけに、世界が模索しているに違いありません。
ロックダウンは、メンタル的にもフィジカル的にも辛いですが、
オークランドの皆さん、一緒に頑張りましょう。
ロックダウンがあと1週間で緩和されるよう願いながら。
それではまた。