こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
南アフリカの保健省から発表されたコロナウイルスの変異株「B.1.1.529」が、昨日、オミクロンと命名されましたね。
このオミクロン株については、まだ明らかになっていないことがたくさんあり、詳細が分かるまで少なくとも1週間はかかるんだそうです。
今のところ、南アフリカ共和国を含むアフリカの9カ国、香港、ベルギー、イスラエル、オランダ、イギリス、ドイツ、イタリアなどで感染が確認されています。
日本も水際対策を強化したようです。
オミクロン株の危険性が分かるまで、南アフリカからのフライトを完全に禁止にした国もあります。
ニュージーランドは、フライトを禁止したという発表がないけど、大丈夫なの?
と不思議だったのですが、南アフリカ人の旦那さんいわく、ニュージーランドと南アフリカの間には、直行便がないため、オーストラリア、香港、シンガポール、マレーシアなどの国で乗り継ぎしなければならないとの事。
ということは、オミクロン株がニュージーランドに入ってくるかどうかは、それらの国のボーダーコントロール(水際対策)次第になってしまうのかも知れません!?
早速ですが、オーストラリアのシドニーで、南アフリカから2人の乗客がコロナ陽性だった事がニュースになっています。まだ、デルタ株なのかオミクロン株なのかは分かっておらず、ゲノム解析中だそうです。明日には明らかになるのではないでしょうか。
もし、オーストラリアでオミクロンが見つかれば、いずれニュージーランドに入ってくるのも時間の問題かも知れません。。。
今のところ、ニュージーランドでは、 南アフリカ共和国を含む9カ国を High Risk Countries List に加えたという事ですが、どういう意味かというと、ニュージーランドの国籍を持つ人だけが、High Risk とされている国からの入国(この場合、アフリカからの渡航)が認められ、14日間のホテル隔離をするそうです。
(MIQのルールが最近変わったばかりなので、なんだ今まで通りかって印象です。これで十分な水際対策なのか心配。)
今朝のイギリスのボリスジョンソンの会見だと、まだ分からないことばかりだが、2回のワクチン接種が完了していても、感染する可能性が高いとしています。
香港でのケースは、隔離中の南アフリカからの渡航者の、向かいの部屋で隔離中だったカナダ人が、食事を受け取るためにドアを開けた時に空気感染した可能性が高いと考えられています。
オランダでは、600人のパッセンジャーの乗せた南アフリカからのフライトで、61人の感染が確認され、ゲノム解析の結果、オミクロン株だと分かったのだそうです。
懸念されている点
- デルタよりも感染力が強いのか(伝播スピードが速い)
- ワクチンの有効性が弱まってしまうのか
- ワクチン接種が完了していても感染のリスクが高いのか
- 重症化する可能性は高いのか
- 感染した場合、どんな症状がでるのか
南アフリカのワクチン接種率はなんと24%と低く、ワクチン接種率の高い国でも同様のスピードで感染が広がるのかどうかもまだ明らかないなっていません。
世界でワクチン接種が始まった当初から、ワクチン接種の低い国から新しい変異株が出現する可能性があると懸念されており、先進国はブースターショットをするよりも、貧困の国に寄付したした方がいいという声もありました。
今回、この新しい変異株の出所は、アフリカでHIVに感染した人がコロナに感染し、治療が受けられないまま体内で変異したのではないか、という推測もあります。
ここに南アフリカのネットニュース(メインはファイナンシャル)があり、今わかっている事が書かれています。(英語)
上の記事の主要部分を日本語に訳したものが、こちらのようです。
アフリカ(全体)の医療レベルが低いことは周知の通りですが、南アフリカ共和国の医療研究はレベルが高く、今回のコロナの変異株以外にも、ギリシア語の名前のつかない変異株(数字の)を過去にいくつか発見してきています。
ワクチン接種率が低いアフリカなので変異株ができやすく、それと同時に科学者たちの研究も進んでいるように見受けられます。
最後に
オミクロン株に関しては、分からないことばかりで不安になりますが、今、私たちができる事は、今まで通り、マスクをして、人との間隔を保ち、サニタイザーで手を清潔にする事くらいですね。
早くオミクロンの研究が進み、情報が明らかになって欲しいです。
デルタ株以上の脅威性がないことを祈るばかりです。
それではまた。