こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
いよいよ、本日12月15日から、オークランドのボーダー(境界線)が開きますね。
一昨日の政府のアナウンスでは、12月31日0時(12月30日24時)より、トラフィックライトシステムの「赤」から「オレンジ」に行動規制が緩和される(ノースランド以外)と発表がありました。
アメリカ、イギリス、ドイツ、デンマークなど真冬の北半球では、コロナ規制を強化している一方、南半球のニュージーランドでは通常の生活を取り戻そうとしています。
遠方の家族とクリスマスを一緒に過ごしたり、国内旅行したり、音楽フェスやイベンド行ったりで、楽しいサマーホリデーを期待できそう。ニュージーランドでは、まだオミクロン株が確認されていませんしね。
とはいえ、人の移動が始まるのは今日からですので、注意しなければならいのは、これからなのかも知れません。
今日、ニュージーランド航空だけでも、12,000人の人々が国内線のフライトでオークランドから飛び立つというニュースを見ました。オークランド空港の利用者は、20,000人以上だそうです。
現在のニュージーランドの人口のワクチン接種率は89%。
目標の90%まで、あと一歩なので、盛り上がるのも分からなくもないのですが、この数字、あくまでも「ワクチンが接種できる対象年齢の人口」ってご存知でした?
あまり話題になりませんが、まだワクチン接種ができない子ども人口も含めた、NZの全人口のワクチン接種率は、75%です。(⬇️NZ保健省のウェブサイトより)
ジョンズ・ホプキンス大学の調べでは、76.3%です。
(随時更新されます:New Zealand - COVID-19 Overview - Johns Hopkins)
4人に1人はプロテクトされていないという事ですね。心配。。。
疫学者マイケル・ベーカーは、まだワクチン接種が受けられない12歳以下の子ども達の間で、感染が広がるのではないかと、懸念しています。
今日から、ワクチン未接種者を対象に、無料でRapid Antigen Test(迅速抗原検査)が受けられるようになります。
どんな検査なのか?
対象年齢は?
正確性は?
どんな意図があって今日から無料なの?
など、気になった点を調べてみました。
ニュージーランドで行われているコロナ検査の種類
PCR検査
鼻咽頭(のど)を、長い綿棒でぬぐう検査
Saliva Testing (唾液検査)
唾液による検査。
国境線(空港、船舶など)で働く人や、オークランドの境界線で働く人たちが、主に使用しています。
Rapid Antigen Test(迅速抗原検査)
鼻先を綿棒でぬぐう検査
PCR検査の綿棒より短く、簡単にできる検査です。
無料の Rapid Antigen Test(迅速抗原検査)
上のリンクは、政府のコロナ情報(対策)のページです。
これによると、12月15日〜2022年1月31日まで、特定のファーマシーで、無料のRapid Antigen Testing (迅速抗原検査)が受けられます。
ファーマシーは全国で453箇所。場所はこのリンクで検索できます。
https://www.healthpoint.co.nz/covid-19/?covidTesting=antigen
オークランドから境界を越えて旅行をする人(オークランドを離れる人)や、国内のどのエリアからの旅行者でも、下の3つに当てはまれば無料で検査してもらえるそうです。
- 2回のワクチン接種が完了していない人
- 年齢が12歳3ヶ月以上
- コロナの症状がないこと
気になったのは、対象年齢です。
ワクチン未接種の12歳以下の子ども達は、なぜ無料の検査が受けられないのでしょうかね?疑問が残ります。
夏休みとは言え、家族が子ども達を感染からプロテクトするにも限界があるので、ここは年齢制限をつけないで、むしろ検査を促す方向で遂行して欲しいですね。
Rapid Antigen Test(迅速抗原テスト)の正確性
PCR検査が2日間程度かかるのに対して、Rapid Antigen Testing (迅速抗原検査)は、15分で結果が分かります。
素人ながらに、そんな便利な検査があるなら、今まで何故使わなかったのだろうと思いましたが、精度は劣るようです。
政府のコロナ情報のページには、消極的な表現が書かれています。
- これは、PCR検査や唾液検査に代わるものではないのでRTO(Reuired Testing Order)の陰性証明にはならない。
- PCR検査ほど正確ではないため、検査結果で陽性が出た場合、PCR検査にて確かめる。(裏付ける)
- ビジネス上、必須ではない。
ちょっと微妙な印象。。。
NZヘラルドにこんな記事がありました。
Rapid Antigen Test(迅速抗原テスト)では、最大20%くらいまでの陽性を見逃す可能性があるそうです。
また逆に、陰性でも稀に陽性の結果となることがあるので、その場合にはPCR検査を強く推奨するとの事です。
感度は100%でなくても、PCR検査を受けるより、結果が早く分かり、手頃に出来るというところにメリットがありそうです。
ワクチンパスを持たない人にとっては、国内の移動ですら容易ではないですからね。
子どもから子どもへの感染が懸念される
ワクチンパスや72時間以内の陰性証明の提示は、大人だけに義務付けられている現行ルールです。
疫学者マイケル・ベーカーは、次のように言っています。
ワクチン未接種の子ども達は、ウイルスに感染しやすく、また周りに感染させやすいため、オークランドにいる子ども達も、感染拡大を避けるために、オークランドを離れる前にRapid Antigen Test(迅速抗原検査)を受けるべきだと主張しています。
今のところ、Rapid Antigen Test(迅速抗原検査)の対象年齢は12歳3ヶ月以上となっていますが、専門学者がこう主張している訳ですから、今後変わる可能性も無きにしも非ずですね。
子ども達も無料の抗原検査をできるようにして、子ども達の間での感染拡大を防ぎ、ニュージーランド全土の子ども達をプロテクトできるようになったら良いですね。
我慢ばかりの長いロックダウンだったので、特に子ども達には、いろんな経験をして楽しいサマーホリデーを過ごして欲しいです。
オークランダー(大人も子供も)が、地方にウイルスをばら撒いた!なんてことにならない事を心から祈っています。
それではまた。