こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
今週の水曜日に政府から、コロナの規制緩和について発表がありました。
この発表の前、専門家たちは「タイミング的に早すぎる」「死亡者数が増えている」「オークランド以外はまだピークが過ぎていない」「他国の状況も参考にすべき」と警鐘鳴らしていました。
最近では、香港で感染者が爆発的に急増して話題になりました。
香港だけでなく、韓国、ベトナム、中国、シンガポール、タイなども、オミクロンB.A.2の感染が拡大しているため、「早まるな」という警告です。
オタゴ大学のマイケル・ベーカー教授は、コロナは収束した訳ではないので、ただ規制緩和するのではなく、次のウェーブが来た時にどんな対応するか考えておくべきだと言っています。
しかしながら、専門家たちの心配はよそに、規制は緩和される事になりました。
変更内容は、このウェブサイトが分かりやすかったのでリンク貼ります。
トラフィックライトシステムは「RED」のままで、公共の場でマスク着用は変わりません。
本日(3/26)から、変更される内容
- インドアでのイベントや集まり(ホスピタリティ)は人数制限が200人まで。大勢での冠婚葬祭が出来るようになります。
- アウトドアのイベントは人数制限なし。屋外のスポーツ観戦やコンサートが出来るようになります。
- トレーサーapp(追跡アプリ)によるQRコードのスキャンは必要なし。ただし、appはスマホにキープが望ましい。状況が変われば再度使用の可能性もあり。
これに関しては、ルールがあっても守らない人が多過ぎて、もう縛るのはやめたという印象です。苦笑
4/5から、変更される内容
- ホスピタリティの場で接客サービスを受けるにあたり(レストランなど)、ワクチンパスの提示が必要なくなる。(新しい変異種が出た場合はその限りでない)
- ビジネス(業種)によっては、ワクチンパス使用の続行ができる。
- ワクチンパスは廃止ではないので、スマホにキープして置く事が望ましい。
ワクチン接種の義務がなくなる職業
同じく、4/5から、ワクチン接種の義務が外される職業があります。
警察、教育関係者、防衛官(デフェンス)は、ワクチン接種の義務がなくなります。
(すでに職を失った方々への対応はどうなるのか知りたい。。。)
医療従事者、高齢者介護、刑務官、国境管理に携わる職業の方は、今後も継続して、ワクチン接種は必須です。
ジャシンダ首相のコメント
オークランドでの感染ピークが過ぎて、感染者数が減少してきている。
4月初旬にはNZ全土の感染者数も減少することが予想される。
オフィシャルの感染者数(総数)は50万人だが、専門家によれば 170万人が感染しただろうと考えられ、さらに、人口の95%が2回のワクチン接種を完了しているので、高い集団免疫が獲得できている、と説明していました。
確かに、オークランドの1日あたりの新規感染者数は3,000人程度になり大幅に減少しましたが、NZ全体では20,000人の日もあります。
これがあと1週間(4月初旬)で、減少するのでしょうかね?
やっぱり急ぎ過ぎでは?
徐々に通常通りの生活に戻し、一刻も早く経済を回したいと意図が伺えます。
コロナで散々な目にあったホスピタリティ業界やツーリズム業界からも、かなりのプレッシャーだったに違いありません。
4月13日(イースター前)には、観光目的のオージーたちが隔離なしで入国できるようになりますし、このタイミングに間に合わせるためですね!
それに、ウェリントンで23日間も続いたワクチン義務化反対派のプロテストもありましたし、あちこちからの圧力がかかり、政策の見直しせざるを得なくなったのでしょう。(よく言えば柔軟性がある?!)
与党 Labour(労働党)のジャシンダ首相の支持率が下がっている事をいいことに、(って訳じゃないかも知れませんが)野党もいろいろケチを付けてきてますね。(いつもの事か。)
予定よりも国境が開くのが早くなり、嬉しい気持ちではあるのですが、新しい変異株が入ってこない事を祈るばかりです。
それではまた。