こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
私がワーホリでニュージーランドに来た時から(遠い昔)、Kロード(Karangahape Road)と言えば、夜遊びの代名詞で、ナイトライフを楽しむ場所で有名です。
ナイトクラブやバーが軒並み、すごいボリュームの音楽が通りからも聞こえ、入店待ちの若者の列をみるとドキドキしたものでした。
ゲイ・クラブもたくさんあって、夜が更ければドラァグ・クイーン(drag queen)のお姉さま方が闊歩しているような場所です。
ギラギラしたネオンの裏側では、違法薬物、ドリンク・スパイキングなど、犯罪と隣り合わせなエリアで、一歩間違えれば事件の被害者になりうる危ない場所。
怖いもの見たさ?若気の至り?
自分の身は自分で守ると肝に銘じて、ワーホリ時代、数回ナイトクラブに出かけた事があります。海外のナイトクラブってどんななのか、非現実的なところにスリルを感じた時代もあります。
トラブルに巻き込まれる事もなく、踊って汗かいて、楽しかった思い出となりましたが、今みたいに、暴行事件が多発していたら、絶対に行かなかったと思います。
それに当時は誰かが武器を持っているという危機感は全くありませんでしたから。
数ヶ月前、Kロードで発砲事件がありました。
事件の詳細は覚えていませんが、ギャング絡みで銃が流れているので、治安は悪化していると言うしかありません。行かない方がいいですよ。
昼間でも、浮浪者が増え、薬物で目が虚な人もいるので、日中ですら近寄り難くなりました。
以前は古着屋さん巡りなど楽しんだのですが。
今日気になったのは、Kロードのこんな記事です。
先週末、Kロードの襲撃で大怪我をした10代男子の被害者が、警察が来ても何もアクション起こしてくれず、助けてくれなかった、という内容の記事です。
警察が来てからも、複数人からの暴行が続き、加害者の一人が動画を撮っていたとの事。
顔面は骨折し左目は青あざという被害者男子の事情聴取の際にも、警察はちゃんと話を聞いてくれなかった言います。
Kロードでは、このような暴行事件が、夜だけでなく日中も起きているのだそう。
警察がもっと早く催涙スプレーを使ってくれれば、こんな被害を受ける事が無かっただろうと話しています。
警察のレポートによれば、催涙スプレーを使用して乱闘をコントロールし、その夜5人が逮捕されたという報告です。金曜土曜の夜は、酩酊した酔っ払いの喧嘩が絶えず、珍しいことではない、という事でした。
直ぐに助けない理由はわかりませんが、酔っ払いの喧嘩と思われたか、きっとどちらも銃や刃物などの武器を持っていなかったからだと勝手な想像しました。しかしながら、方やシラフの青年ですから、助けてあげて欲しかったですね。
被害者からすれば、殺されるかも知れないという恐怖感があったに違いありません。。。
先週、ウェスト・オークランドのガソリンスタンドで、銃を持った男が現金輸送車を襲い、現金を奪った後、その男は警察と一般市民に向かって7回発砲したという事件がありました。
のちに警察が犯人を撃ち、犯人死亡という結末でした。
犯人が武器を持っている場合は、直ぐにアクションを起こす(正当防衛?)のだなと思いました。
やるかやられるかの世界になって来て、本当に怖いです。。。
刃物を持ち歩くバスの乗客
ここのところ、物騒な事件が続いています。
これは10日ほど前に、バスの運転手が刺された事件です。
短い記事で、事実報告しか書かれておらず、状況説明はありません。
バス内で乗客と運転手が口論になったようです。
その乗客は降車したにも関わらず、運転手は運転席から降り、その乗客を追いかけて道端で被害にあった模様。
追いかけてまで、何を言いたかったのだろう。。。
それにしても、私が気になるのは、何故バスの乗客が刃物を持っていたのかってこと。常時、カバンに忍ばせていたのだろうか。。。
別の話ですが、1ヶ月くらい前、我が家からバス停2つ離れた場所(Symonds Street)で、バスの乗客が別の乗客を刺すという事件がありました。
バスの中で乗客同士が口論となり、バスの運転手は「他の乗客に迷惑なので降りてくれ」と言ったそうです。
一人がバスから降りると、それを追いかけて行って、後ろから刺したという事でした。
何故、ナイフを持ち合わせていたのか不思議でなりません。
バスの運転手をする知人
スポーツジム友達の一人に、バスの運転手をしているアジア系ニュージーランド人がいます。
色々事件が起きているので、怖い思いをした事がないか尋ねてみると、本人は今のところないそうですが、職場の女性運転手が、乗客に暴力を振るわれ休職中という事でした。
ICカードのTag on せず(運賃を払わず)に乗り込んで来た乗客に注意をしたら、逆ギレされてボコボコに殴られてしまったようです。
その女性運転手は、会社から、個人を中傷するような注意の仕方はしないように言われたそうですが、そんなつもりは無かったのではと想像します。お気の毒でなりません。。。
トラウマになって、仕事に復帰できないかも知れません。
その知人によれば、多くの運転手が見て見ぬふりをしていると言ってました。この女性運転手のようにならないために関わらないのが一番。
車内にカメラがあるので、傷害事件となれば、そこに証拠が残るからと。
なんだか残念な世の中になって来ました。
トレイン・マネージャーの知人
テニス仲間の一人(男性)に、トレイン・マネージャーという職業の人がいます。
ニュージーランドの電車には、車両の中に一人スタッフが居て、ドアの開け閉めをしたり、身体に障害がある人や、人の助けが必要な人(高齢者、ベビーカー、車椅子など)の乗車をサポートしています。
昔は切符をチェックしたりもしてましたが、今はICカードなので、確認のしようもありません。
数ヶ月前に、あるトレイン・マネージャーが、マイナスドライバーで刺されるという事件がありました。
原因は、いかにも無銭乗車しているガラの悪い男性に、ICカードを所持しているか尋問したようです。
それについて、どう思うか知人に尋ねてみたところ、お金を払った払わないの確認するのは自分の役目ではないから、絶対に無銭乗車と分かっても放置する、という事でした。
職場から、そういう教育を受けているそう。
もし、車内で、迷惑行為や喧嘩があったらどうするかと質問してみたら、一般常識の範囲で行動すると言ってました。
オークランドの中心地では、喧嘩の仲裁に入った人が刺され死亡という事件もありました。
できるだけ関わらないようにするが、もし車内で子供、女性、高齢者が暴行されるようなシーンを見たら、自然と身体が動くだろうと言ってました。
最後に
日本ではかなり前から、迷惑行為を注意する良人側が逆恨みされ被害にあうケースがあったので、ケース・バイ・ケースで、見て見ぬ振りをする人が多いかと思いますが、ニュージーランドはそうではなかったと思うんですよね。。。
時代が変わって来たなと改めて思いました。
物取り(盗難、置き引き)は以前からありますが、殺人事件が全然起きない国ニュージーランドって凄いと長年思っていましたが、ここ1年半くらいで状況が変わった印象。
武器になりうる物を持ち歩いている人が、現実的に案外居るんだという事がショックでした。。。
それではまた。