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【NZ違法薬物事情】廃水検査の結果、メタンフェタミンの違法薬物消費が過去最高。どうして急増?

nzheraldより引用

こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。

 

ニュージーランド警察のウェブサイトで、2025年第1四半期の廃水検査の調査結果が見られるようになりました。

 

この検査でテストされた薬物は、メタンフェタミン、MDMA、コカイン、フェンタニル、ヘロインなどです。

 

最近日本のニュースでも、フェンタニルという合成麻薬の名前を耳にするようになりましたね。

 

ニュージーランドでは、フェンタニルはまだあまり聞いた事がありませんが、通称:メスと呼ばれるメタンフェタミンの消費増加が問題視されています。

 

メタンフェタミンは、中枢神経を刺激し覚醒させる作用を持つ薬物です。

日本では、スピード、エス、シャブ、ヒロポンなどと呼ばれ乱用されています。

 

ヒロポンは戦時中に軍需用として使用されていたという話をご存知の方も多いのではないでしょうか。疲労回復、眠気防止、士気高揚などに効果があります。

 

下のリンクはニュージーランド警察のサイト。

www.police.govt.nz

 

廃水調査結果の概要は、下のURLから、PDFファイルで確認できます。

https://www.police.govt.nz/sites/default/files/publications/wastewater-results-quarter-1-2025.pdf

 

いかに違法薬物の消費が増えているか、グラフや分布図で分かりやすく説明されています。

www.police.govt.nzより引用

上のグラフの青い線がメタンフェタミンですが、2024年の第1四半期20kg/weekに対し、2025年第1四半期は約60kg/weekとなっていますので、短期間で約3倍も急増している事が分かります。

www.police.govt.nzより引用

この棒グラフは、地域別のメタンフェタミンの増加比を表しています。

見事にニュージーランド全土で増加している事が分かります。

 

メタンフェタミンの消費が過去最高を記録。原因は?

www.nzherald.co.nz

NZ ヘラルドニュースの記事(上のリンク)によると、

世界中で違法薬物のマーケットが飽和状態になり、より多くの薬物がニュージーランドにも送られてくるようになりました。

 

近年メタンフェタミンの価格が下落し、これまでで最も安い価格となった為、手を出しやすくなってしまった事が急増の原因と考えられます。

 

安いと言われても、素人には相場が分かりませんが、薬物動向調査によると、1グラムの価格が、2018年は563ドルだったところ、2024年には360ドルに下がったのだそうです。

 

これで安いのか。。。???

 

とはいえ、国際的に価格を比較すると、依然として高価なため、ニュージーランドは儲かるマーケットとしてターゲットにされているそう。

 

一体、誰がどうやって?

メキシコの麻薬カルテルや東南アジアの組織犯罪グループから、巡りめぐって、海から空からあの手この手を使って密輸しようとしたケースが度々ニュースになっています。

 

ニュージーランドで最大のメタンフェタミンの押収は、カナダからの輸入品メープルシロップのボトルに713kgを隠し、捕獲されるという事がありました。

 

昨年には、501kgのメタンフェタミンがビーチに打ち上げられるなんて事もありました。

 

最後に

廃水検査で薬物の消費が過去最高になった事は明らかです。

しかも、検査結果(PDF)の地域別の消費量を見ると、オークランドが桁違いに多い事が分かりました。

 

オークランド在住の特に若い方々、自分から買いに行く事はないと思いますが、親しくなったばかりの知人に頼まれて、得体の知れない物を売買したり、運んだりしないように、本当に注意して下さいね。

 

日本人を騙そうとするのは外国人だけでなく、日本人が日本人を陥れるケースもあるので、容易く信用しないように。

 

私自身も、親しい友達以外からの依頼で、荷物の受取人の代わりになったり、物を預かったり、書類にサインをしたりする事は極力控えています。

 

世界的にみれば、まだまだニュージーランドの治安がよいほうですが、以前に比べ悪化の一途をたどっている気配がします。

 

それではまた。