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スーパー内の薬局なら処方薬が無料?NZの格安医療を支えるPHARMAC(ファーマック)の落とし穴

こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。

 

今日は、ニュージーランドのお薬事情について書きたいと思います。

 

ニュージーランドでは、お医者さんから出された処方薬を、1 種類につきNZ$5.00負担で入手する事ができます。

 

日本では、70歳以下の人は、薬代の3割を自分で払うのが一般的ですが、こちらは定額制になっています。

 

しかも、その負担金NZ$5.00ですら無料になる場所があります。

 

さらには、お薬は無料という人たちもいます。

 

なんて素晴らしい制度なのでしょう〜〜!!

 

どんなシステムなのか、安い仕組みは何なのか、デメリットはないのか、深掘りしていきたいと思います。

 

お薬が無料の人ってどんな人?

薬が無料になるのは、主に以下のような人たちです。

  • 14歳未満の子ども

  • 65歳以上の高齢者

  • 低所得者向けのカード(コミュニティ・サービス・カード)を持っている人

  • 1年間に20種類以上の薬をもらった人(それ以降は無料)

 

それ以外の大人(14歳〜64歳)は、1 種類の薬につき NZ$5.00(約450円〜500円)を支払います。

 

例えば、痛み止め 1種類と高血圧の薬 1種類をそれぞれ3ヶ月分処方されたとします。

GP横(クリニック横)の普通の薬局で、薬を受け取る場合、

 

NZ$5.00 + NZ$5.00 合計 NZ$10.00の負担金額となります。

 

残りの薬代は、国の補助金でカバーするとニュージーランド政府が定めているおかげです。

 

スーパー内の薬局なら無料ってホント?

 

ニュージーランドでは、大手スーパー(woolworthsなど)の中に薬局が入っていることが多いです。

 

これらのスーパーは、国が決めた5ドルの自己負担分も、お客さんの代わりに負担します、という寛大な姿勢でいます。

 

薬をもらいに来たついでに、スーパーで買い物もしていってね!というビジネスの狙いがあるからです。

 

⬇️のWoolworthsの記事によると、GPs(一般的なクリニック)の処方薬は無料ですが、プライベート医、専門医、歯医者などの場合は、負担金があるので確認が必要です。

www.healthpoint.co.nz

 

スーパー以外でも、Chemist Warehouse (ケミストウェアハウス)など、FREE PRESCRIPTIONSのサインが出ている薬局では無料で処方薬がもらえます。

 

スーパーもケミストウェアハウスも、比較的、夜遅くまで営業しているので、仕事帰りなどにも立ち寄れるので便利です。

 

国はそんなに補助金出して大丈夫?(仕組みの秘密)

PHARMAC(ファーマック)という政府機関があり、政府がニュージーランド中の薬をまとめて買い付けるため、製薬会社と強力な交渉して、安く叩いて入手しています。

 

安く仕入れて、国民の負担を軽くしているのです。

 

「病気のときにお金がなくて薬を諦める人をゼロにしたい」という、ニュージーランドの福祉の考え方がよく表れているシステムです。

 

PHARMAC(ファーマック)は、どんな事をしてる?

PHARMAC(ファーマック)とは、一言で言うと「どの薬を国の予算で安く提供するかを決める司令塔」のような政府機関で、医薬品管理庁と言ってよいでしょう。

 

PHARMACは、国民全員分の薬を限られた予算でまとめて買い付け、最大限の健康を守るという特徴があります。

 

ある薬をNZ国内で売りたければ、PHARMACと契約する事になりますが、製薬会社にとっては「ニュージーランド市場を独占できる代わりに、安く卸すこと(大幅値下げ)を要求される」という取引になっています。

 

また、高いブランド薬ではなく、成分が同じで安い「ジェネリック医薬品」を積極的に採用しています。

 

これにより、浮いたお金で別の新しい病気の薬を買う余裕を作っています。

 

このシステムで、住民が受けている具体的な恩恵

国民・永住者は、次のような恩恵を日常的に受けています。

  • 処方薬が、お財布に優しい定額NZ$5.00制

  • 入院中や手術で使う高価な薬も、PHARMACが予算を組んでいるため、公立病院なら無料

  • 子どもの定期接種などのワクチンもPHARMACが管理しており無料

  • インフルワクチンも、65歳+、妊婦さん、糖尿病などの基礎疾患がある多くの人が無料で受けられるようになっています(有料の場合、$25〜40くらい)

 

知っておくべきデメリット

このシステムは、完全に皆にとって公平かというと、実はそうでもありません。

安さを追求するあまり、以下のような課題も抱えています。

 

「製薬会社から安く買う」が前提条件のため、海外で開発されたばかりの超最新の薬(がんの特効薬など)がニュージーランドで補助対象になるまで、何年もかかることがあります。

 

また、薬の選択肢が少ないので、日本のように「何種類かの中から自分に合うメーカーの薬を選ぶ」という自由はあまりありません。

 

最後に

PHARMACの値切り技と国の助成金のおかげで、ニュージーランドでは一般的な病気の薬は、誰でもが入手しやすい環境が整っています。

 

しかし一方で、珍しい病気や最新治療を求める人にとっては、もどかしい状況になることもあります。

 

隣国オーストラリアで最新の治療を受ける人の話をちらほら聞くのは、きっとこういったバックグラウンドがあるからですね。

 

一般的な疾患、誰でもなりやすい病気(高血圧、糖尿病、喘息、リウマチなど)の薬は、多くの選択肢があるようです。

 

そうでない病気の場合は、薬の選択肢が少ないようなので、身体に合わない場合や、期待する改善が見られない場合はどうなるのか気になるところです。

 

補助対象薬の数をどんどん増やしてくれることを願います。

 

話は飛びますが、昨年私がインフルエンザに罹った時、「早めのタミフル」と思い、GPに電話して相談しました。すると、なんとタミフルは65歳以上に処方される薬だと言われました。苦笑。いやいや、有料で構わないので全員に処方して欲しい。。。

 

それと、帯状疱疹のワクチンは、日本と同じで、未だにかなり高額(NZ$600〜800)です。

 

この辺りも、早く調整してくれると安心なんですけどね。

 

それではまた。

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めちゃ可愛いので見てみて。