
こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
私たちは毎日、AIで生成されたクオリティーの高い画像や動画をあらゆるSNSで見ていますよね。
視聴者を楽しませるエンターテイメントであればいいんですが、今ニュージーランドでは、人を騙すための悪質な偽ニュースが深刻な問題となっています。
FacebookなどのSNS上で、まるで本物の報道機関のような顔をした「偽のニュースページ」が急増し、何千人ものニュージーランド市民が騙されている事が明らかになりました。
しかも、このニュースの核心は、「AIが勝手にニュースを書き換え、現実に存在しない衝撃的な画像を自動生成して流している」という点にあります。
情報源は⬇️のニュース
1. 何が起きているのか?(AIによる自動生成の仕組み)

2. 「偽画像」が悪質な理由
- 災害の誇張: 実際よりも土砂崩れの被害を大きく見せたり、壊れていない家や車が潰れている画像を追加したりしていました。
- 不謹慎な加工: 土砂崩れで亡くなった未成年の少女が「踊っている」かのように見える動画を作ったり、自殺で娘を亡くした両親の写真を勝手に加工して投稿したりしていました。
- 現実とのズレ: ニュージーランドの警察なのに、なぜかアメリカやイギリスの制服を着て銃を構えている画像など、よく見ればおかしな点がたくさんあります。
3. なぜこれが危険なのか?
専門家は、こうしたページが「本物のジャーナリズム」と「偽物」の境界線を曖昧にしていると警告しています。
- 緊急時の混乱: 災害時に偽の画像や情報が流れると、住民が正しい避難判断ができなくなる恐れがあります。そのため、ニュージーランドの防災当局も公式に注意を呼びかける事態になっています。
- メディアへの不信感: 多くの人は、そのページが偽物だと気づかずに「最近のニュースはひどい画像を捏造している」と勘違いしてしまいます。その結果、1NewsやNZ Heraldといった、正しく取材をしている本物の報道機関に対する信頼まで下がってしまうのです。
- AIの自動化: これらのページは、人間が手作業で投稿しているのではなく、システムが自動で本物のニュースを監視し、AIに流し込んで投稿する「全自動」で運営されていると考えられています。つまり、放っておくと嘘の情報が無限に増え続けるリスクがあります。
4. 私たちが自分を守るために(メディアリテラシー)
AIの技術は日々進化しており、本物と偽物を見分けるのはどんどん難しくなっています。
しかし、以下のポイントをチェックすることで、騙されるリスクを減らすことができます。
- 発信元を確認する: そのアカウントは有名で信頼できる報道機関(1News, RNZなど)のものか? 名前の綴りが微妙に違ったり、フォロワーが不自然に少なかったりしないか確認しましょう。
- 細部を見る: AI画像には、背景が歪んでいる、文字が読めない、制服や標識がその国のものではない、といった「不自然な点」がまだ残っていることが多いです。
- 他のメディアと比べる: 「こんな大事件なのに、他のニュースサイトでは報じられていない」という場合は、疑ってかかる必要があります。
- 拡散する前に一呼吸置く: 刺激的な画像やタイトルを見ると、つい「いいね」やシェアをしたくなりますが、一呼吸置いて、偽情報かどうか冷静に判断しましょう。
最後に
AIは便利な道具ですが、このニュースのように「真実をねじ曲げ、人々を混乱させる」ために悪用されるケースが増えています。
いま、ニュージーランド人のニュースに対する信頼度は32%まで落ち込んでいると言われています。
あまりにも信頼度が低くて驚きました。。。
情報を受け取る私たちが賢くなり、怪しい情報は疑ってかかることが、これからのデジタル社会を生き抜くために不可欠なスキルになりますね。
一人でも多くの方が「おや?」と立ち止まるきっかけになれば嬉しいです。
それではまた。