こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
3月末に、オークランドの目抜き通り Queen Streetで「$1.50のコーヒーを売るホームレス」が話題になっているというニュースを見つけました。
ショッピング・トローリーで、インスタント・コーヒーを発泡スチロールのカップにいれ、$1.50で販売しているというのです。ちなみに、コーヒー+クッキー付きのコンボもあり、こちらは$2.00だそう。
オークランドにはコーヒーショップが沢山ありますが、カフェに入れば$5.00以上はしますし、スタバなら$7.00超えです。
とは言え。。。買う? ん〜。。。
Queen Street にいる悪臭を放つホームレスを想像すると、衛生面は大丈夫なのだろうか、という疑問が真っ先に浮かびました。(きっと多くの人が私と同じ気持ちでしょう)
それに、無断で路上販売(しかも飲食)はカウンシルのレギュレーション(市の条例)に引っかかるのではないか。。。
前途多難ではあったものの、TikTokでバズったおかげで知名度が上がり、多くの人からのサポートを受け、ビジネスをスタートさせるところまで漕ぎ着けた!ホームレスがいたのです。
そんな彼の、サクセス・ストーリーを少し紹介したいと思います。
$1.50のコーヒーを売るホームレスって、どんな人?
どんな人なのか興味ありませんか。
3月30日付のStuff Newsオンラインの記事はこちらです。
$1.50 for a coffee? The viral street 'Cafe' run by a homeless man
https://www.stuff.co.nz/nz-news/350226645/150-coffee-viral-street-cafe-run-homeless-man
記事の中に動画がありますが、NZ以外の場所からアクセスできるか分かりませんので、下にTikTokも貼り付けます。
ホームレスになった背景には、離婚があり、住む場所を失ったため車中泊しながらUber Eatsのデリバーで生計を立てていたところ、商売道具の要でもある自動車が盗まれてしまったんだそう。
そして、2023年6月からオークランドのCBDでホームレスをしていました。
とある動画には、寝床を探しダンボールを敷いている彼の姿も写っていました。
無断で路上販売はNG! ライセンスが必要
モバイル・トレーディング(移動販売)、フード・トレーディング(食品衛生)のライセンスが必要のため、Manukauカウンシルでミーティングがあったそうです。
その前後の様子がYouTubeに上がっていました。
条例違反で叩かれダメになるのではなく、ちゃんとプロセスを踏めば営業できるという指導を前向きにしてくれたカウンシルにも好意を感じました。
現在は、まだライセンスがおりていないので、お金を受け取る事は一時的にストップしているようです。(4月23日現在)
下のYouTubeは、NZのTV番組です。朝のトークショーにも出演していました。
Givelittleというクラウドファンディングで、$10,000の資金提供を受け、ついに自分のビジネスをスタートさせる事になりました。
CBDにあるオークランド図書館のすぐ隣に、店舗を借りる事ができたようです!
当面のビジネス展開としては、店舗とトローリーに、デジタルパネルを取り付け、ローカルビジネスを宣伝し広告収入が主軸の収入になる見込み。
このように、TikTok、Youtube、ニュース、TV番組に取り上げられ、日々成長を遂げ、進化し続けています。
昨日付で、自分のコーヒーショップのウェブサイト(https://patchys.coffee/)も開設し、ここでは、Forwardというシステムがあり、一言でいうと寄付ですが、そのお金は他のホームレスたちにコーヒーを提供する形で使われるそう。
これから冬に向かうニュージーランド、ホットコーヒーで心が温まりそうですね。
どん底から這い上がり、コミュニティーに貢献していく姿が勇ましく、応援したくなりました!
今後の活躍を期待したいです。
それではまた。