こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
我が家のバルコニーから見える景色の遠くに 落書きを発見しました。
こんな大きな屋根に、PORK と書かれているのですから、嫌でも目に入ってきます。
オークランドの数々の場所に、目を楽しませてくれるレベルの高い落書きアートが存在しますが、最近、この種の品のない落書きが増えたように感じます。
そんな矢先、この記事(↓リンク)を見つけました。
記事を読んでみると、家から見える茶色の屋根は、キリスト教の教会(Pacific Island Presbyterian Church)の建物でした。
オークランド・カウンシルによれば、pork/porkerという落書きが、去年からのこの1年で、989件も起きているとの事。
あるユーチューバーが、Full Time Porkという、匿名Tagger(落書きする人)のドキュメンタリー動画をアップし、全ての落書きは一人のアーティストがやったものだと言っています。
記事では、書体やデザインの異なるPorkもあるので、複数人いると考えられてるようですが。
このユーチューバー本人が迷惑系ユーチューバーな訳ではありませんが、あえて動画は貼りませんね。(こんな不謹慎なことで再生数稼いで欲しくない。)
匿名Tagger(落書きする人)は、作品がポジティブだろうが、ネガティブだろうが、アーティストの究極のゴールは、人に見られることと言っています。
まずここで、自分をアーティストと呼ぶなら、日中に堂々とやりなさいと言いたくなります。不法行為をしているのに、偉そうなコメント!怒
自分自身の存在をアピールしたくても、自分にはその能力や機会がなく、ちっぽけな自分を誇張するために、人目につかない夜間に落書きをして、ストレス発散しているだけのようにしか見受けられません。
日本で昔「○○参上」という暴走族の落書きを見かけましたが、自分がここに来た、自分がやったという、自分という存在の印を残したいという心理と同じなのではないでしょうかね。(成長期の若者の葛藤ならまだ理解できる。)
それにしても大人なんだし、他人の所有物に危害を加える事は犯罪ですから、社会に不満があるのならば、正しい方法でアクション起こして欲しいですね。
何を主張したいのだろう。。。
話は少しそれますが、
Porkとは、皆さんご存知の通り、豚肉ですが、スラングでは、援助金、セックス、性器などの意味する時もあり、英語圏でも国によって、使い方が色々あるようです。
Porkyは、イギリスのスラングで「大嘘、嘘をつく」という意味もあります。
Porkという落書きの裏には、深いミステリー?があるのかも知れません。
(映画の見過ぎか。。。)
他にも、'70K'という落書き
オークランドで電車を利用される方はお気付きかと思いますが、線路に近い建物やコンクリートの壁などに70Kという落書きがたくさんあります。
私は車通勤ですが、モーターウェイとトレインラインが並行している箇所があり、電車がよく見える場所で70Kを見かけました。
線路に近いという事もあり、電車の速度?と一瞬思いましたが、そんなはずもありません。
気に留めていると、これでもか!というくらい、あちこちに沢山あります。
ググると、いくつかの憶測がヒットしました。
所得税の税率が、所得70K(NZ$700,000/year)を超えると33%になるため、この括りを廃止して欲しいという抗議の説もあれば、給与を70K以上にして欲しいという要求の説もあります。
真相は誰にも分かりません。
MURDAという落書きも
我が家の周辺では、ここ3ヶ月間で、MURDAという落書きが急増しました。
スペルは違うものの、英語で殺人を意味するこの言葉、穏やかではありません。
100メートル間隔で目につくので、ギャングの縄張りのしるし?と勝手な想像しました。(それは、ないか。)
ググってみましたが、今のところ情報ないので、多分ただのイタズラかなと思います。
景観を損ねるので、本当にやめて欲しいです。
最後に
冒頭の教会の話に戻りますが、落書き被害を受けたのは初めてではなく、過去にもあるそうです。
クリーニングしても翌週にはまた新たに落書きされてしまうんだそう。
「もう落書きはしないで下さい、話したい事があるなら、話に来て欲しい、もうこれ以上私たちの所有物に落書きをしないで欲しい。」と、Tagger(落書きする人)に呼びかけていますが、個人的な恨みがあっての犯行ではなく、ストレス発散または自己満足のためにやっていると思われるので、この社会現象はしばらく止まらないかも知れませんね。
個人宅に落書きされてしまう事はあまりないかと思いますが、もし被害にあった場合は、オークランド・カウンシルに報告した方が良さそうです。 電話 09 301 301です。
オークランドの落書きをクリーニングするコストは年間で、NZ$4.2 million 〜 4.4 millionもかかっているんだそう。
誰かのストレス発散のために、こんなに多額のお金が動いているなんて憤りを感じずにはいられません。
それではまた。