こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
ニュージーランドでは今、オミクロン感染が爆発的に増えています。
昨日の新規感染者数 6,137人でかなりビックリしましたが、今日はなんと倍近い12,011人との発表で、もー驚愕です。
あれよあれよという間に、1万人超え。
人口510万人の小さい国で、この感染者数はかなり多いです。
ニュージーランドでは、市中感染の拡大度合いによって、段階的に対応を変えてきていますが、本日2月25日0時からフェーズ3になりました。
フェーズ3とは
段階的に規制が緩くなってきていますが、フェーズ3を一言でいうと、「濃厚接触者になっても症状がなければ、隔離しなくてもいい」という事です。
下のリンクは、NZの保健省のページです。
保健省のページによると、
- 検査結果が陽性になった場合、10日間の自宅隔離
- 同居の家族(同じ家の住人)も、陽性者と同じく10日間の自宅隔離
濃厚接触者は隔離の必要はなく10日間様子を見る。症状がある場合、検査を受ける。
様子見の10日間、普通に仕事にも学校にも行っていいんです。
感染しているかも知れないけど、症状がないなら普段通りでOKって事です。
(以前と、特に大きく異なりますね。)
オミクロンは感染してから発症するまでの潜伏期間が短く3日程度って事ですが、その3日間はウイルスをばら撒きながら生活する事になります。
今までニュージーランドは、国民をウイルスから守る方向でロックダウンなど実施し過保護にされてきましたが、これからは、ウイルスに晒されて集団免疫を付けてくれ!という方針に変わったようです。
爆発的な感染拡大にも驚きましたが、政府の対策が手のひらを返したように変わったのも驚きでした。。。
まるで「さじを投げた」ように見えますが、ヨーロッパの多くの国でも同様なので、きっとそこから学んだのでしょう。
ただ、症状のない陽性者が、パブリックのあちこちに居るというのは怖いですね。
しばらくショッピングモールも控えたほうが良さそう。自分が陽性になったら、家族全員が10日間の隔離生活を強いられる訳ですから。。。
今後はRapid Antigen Test(迅速抗体検査)をフル活用
今はPCR検査の結果待ちが1週間も珍しくない様子。検査を受ける人が多すぎて、研究所で処理ができていないのが原因です。
もし結果が陽性だったとしても、待っている間に症状が完治してそうですよね。
という状況で、PCR検査は結果待ちに時間がかかりすぎるので、今後はRapid Antigen Test(RATs - 迅速抗体検査)をフル活用していくらしいです。
今までは限られた職業の人を優先に利用されていましたが、これからはテストセンターやGPなどでも利用し、来月からはファーマシーなどで購入できるようになるそうです。
ちなみにRATs検査の精度が劣るという理由で、今まで陽性だった場合には、さらにPCR検査で確認していましたが、今後はRATs検査のみになります。(精度はもう気にしない?)
感染者急増で、苦肉の策って感じですね。
昨日テレビで、PCR検査を受けにテストセンターに来た人の家族用にRATs検査キットを手渡ししているシーンが映っていました。
PCR検査は見た目が痛そうで怖いのですが、必要になればRATsなら検査してみたいと思います。
入院治療が必要なケースも増えている
オミクロンは、他の変異株に比べ症状が軽いと言われていますが、絶対数が増えれば、やはり入院治療が必要になるケースも増えてきます。
上のグラフから、現在の入院者数はデルタ株が流行した時のすでに2.5倍以上になっている事が読み取れます。
オミクロンのピークは、この先3〜6週間と言われていますが、ニュージーランドの病院の病床が足りるのか、医療従事者が持ち堪えられるのか、とても心配。
それに、最近の保健省からの発表では、ステルスオミクロンBA2の割合が増えているのか、デルタ株がどの程度の割合で残っているのか、など教えてくれなくなっていますよね。
オミクロンが大半ですが、間違いなくニュージーランドにはデルタ株もまだいます。
もし陽性になった場合、どちらか分からないのも怖いです。
感染者の59%は30歳未満の若い人との調べですが、入院患者の平均年齢は52歳だそうです。
症状は軽いと言っても急変するかも知れませんし、しっかり自分で体調をモニターしないといけませんね。
痩せ我慢はしないで病院のお世話になる事も選択肢のうちの1つだと頭の隅に置いておこうと思いました。
皆さまも気をつけて、お過ごしくださいませ。
それではまた。