こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
私の父は80歳を超える高齢ですが、英語を話せるスーパーおじいちゃんです。
なんと旦那のアフリカーナ君(南ア人)と、ソーシャルメディア(スカイプ)を使って定期的に英語でコミュニケーションを取っています。
その姿は凛々しく、昔、日本で一緒に暮らしていた時の普通のお父さんより輝いてみえます!
そんな父親に、どうやって英語を話せるようになったのか、勉強法についてインタビューしてみました。
アナログおじいちゃんなので、新しいテクノロジーは苦手ですが、コツコツ継続してきた勉強法があるので、紹介したいと思います。
地味だけど効果抜群な勉強法!?
若い頃から英語に興味があった私の父ですが、海外移住するわけでもないし、外国人相手の仕事でもなかったので、英会話スクールに通ったことはありませんでした。
そんな父が、コツコツ独学を続けてきて、英語を話せるようになった勉強法とは、
NHKの英語のラジオ番組です!
今や何もかもオンラインの時代、今更ラジオ〜 地味〜と思われた方もいるかも知れません。
eラーニング(動画)はもちろんGoodですが、ラジオだって利点があります。
耳は「聞く」ことに意識を集中し、目はテキストブックの文字を追いかけられるので、邪魔が入らない勉強法です。
動画も楽しいけど、出演してる人の顔、洋服などの容姿から、全然関係ないことが頭に浮かんで、「邪念」が入ってしまい、集中レベルが続かないこともありますよね。
ラジオは、そんな邪魔を最小限にしてくれる意外に集中力が高まる勉強法です。
オンデマンドだから、曜日も時間も気にしなくて大丈夫ですし。
ゆっくり座る時間がない時は聞き流しもできるので、忙しい老若男女、誰でも気軽に始められます。
NHKの語学ラジオ番組は、中学レベルからビジネスレベルまであります。
スーパーおじいちゃん(私の父)は、
番組タイトルでいうと、「ラジオ英会話」「現代英語」あたりを聞くそうですが、特にお気に入りは、「遠山顕の英会話楽習」という放送。
一方的にラジオを聞くだけでなく、自発的に発音してみよう、声に出してみようという学習法になっていて、
日常生活の中で「これをどうやって質問するか」という実践で使えるトピックが多いから楽しめるそうです。
また、日本語から英語への直訳ではなく、ネイティブ英語の表現やイデオムなども覚えられるそうです。
例えば「また連絡とろうね」というのを
直訳だとLet’s contact again で、表現が不自然ですが、
ネイティブの自然な表現は、Let’s keep in touchとなります。
1日15分でも30分でもいいので、毎日英語に触れることが大切だと、スーパーおじいちゃんは言っています。
私もNHKラジオ らじる★らじるのオンデマンドで、英会話タイムトライアルという放送を聞いてみました。これ、スピーキングの練習になります。
エンジョイ・シンプル・イングリッシュという番組は、語学学校などでも使われそうな会話形式になっているので、これから会話の上達をめざしている初中級の方にオススメしたいですね。
テキストブックは、書店で500円くらいで買えます。オンラインでも購入可能。
スーパーおじいちゃんはアナログなので、メモを記入できる紙のテキストブックで勉強しています。いつでも復習(見直し)できるので、安心なんだそうです。
リエゾンが難関?!克服するには時間かかって当然
父が一番苦労したのは、リスニングスキルを上達させること。
英語では、2つの単語を連結させて発音(連音)することがあります。それによって発音が変わることをリエゾン(リンキング)といいます。
簡単にいうと、連結時に「発音しない音」があったり、「別の音」になってしまうことです。
父はTOEIC教材に付属のCDを聞いたりもしていますが、アメリカ英語のリエゾン(リンキング)を理解するのに時間がかかったと言っています。教材に書かれている文章を目で追っていても、実際に発音される音が異なれば戸惑うのも当然です。
このリエゾン(リンキング)には、いくつかルールがあるので、ポイントを押さえれば、すんなり聞こえてくるそうです。
専門家ではないので、興味がある方は「リエゾン、連結、脱落、同化」などでググると詳しい説明がみつかります。
私は、ニュージーランド在住なので、日常、イギリス英語が話されている中で生活しています。(私がイギリス英語を話している訳ではありません)
テレビでは、アメリカのシリーズものドラマがいつも放映されているので、アメリカ英語に触れてはいますが、リンキングが難しいと感じることがあります。
私個人の意見になりますが、イギリス英語の方が、リエゾン(リンキング)が少なく、一語一語をはっきり発音しているように聞こえます。
だから、理解できる。
超★ビギナーだった私が1年後にニュージーランドで現地就職できたのは、リンキングが少なく、聞きやすい英語だったからじゃないかなと思います。
プラス、オークランドは移民も多いので、ネイティブスピーカーよりゆっくり話す人が多いからかもです。
ちなみに、旦那(アフリカーナ君)のファミリーは、南アフリカで普段アフリカーンス語で暮らしているため、英語を話すときはRRRRRrrrrrアールなまりが強く出ます。
私にとってはリスニングが必死、電話がかかってくると汗だくです。
旦那が話す英語は標準化していてなまりがなく、私の父親からしても聞き取りやすい英語のようです。
英会話上達のポイント
文章の暗記ではなく、発音の暗記
ラジオ教材やその他の教材も、何度も繰り返し音読して、リズムと音を記憶する。
シャドーイング
声を出して復唱することによって、リエゾン(リンキング)部分に注意を払う。
リエゾン
リエゾンのしくみを克服すると、英語が理解しやすくなる。(まだまだ修行中)
1つの教材に集中する
いろいろな教材に手を出さず、1〜2冊程度にして、何度も繰り返す。
最後に
父は高齢ですが、今でも英語のニュースを聞いたりして勉強をしています。
会話形式の練習は、ハリウッドスターになったつもりで、アクセントを最大限につけて、テキストを音読するんだとか。
これから「英会話」を勉強される方にアドバイス:
読み書きができても、「スピーキングとリスニング」は別物だね。
だから、いきなり難しい英語を聞いて理解しようとせず、少し簡単かなと思うぐらいの教材から始める方が効率的に会話力(コミュニケーション)を伸ばせるよ。
今はYouTubeの動画もたくさんあるし、速度を変えたり、字幕On/Offして、何度も同じ動画を見れば、かなりリスニングの勉強になるよ。
継続は力なり。Good luck!
Mana父でした。
それではまた。