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海外生活の質ランキング:ニュージーランドは世界でワースト2位 - 海外居住者の生活と労働経験

こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。

 

「フォーブス- Forbes」というアメリカで発行されている経済誌をご存知ですか?

金融、投資、マーケティング、技術、通信、科学など、幅広いトピックを扱っているマガジンです。

 

日本でも、 フォーブスジャパン - Forbes JAPAN という名前で刊行されていて、グローバルな視点を持つ読者に向けて、世界と日本の情報を繋ぎ合わせ、必要な記事(不要が少ない)だけをまとめ集約して提供しているのだそうです。

 

読めば、一際お利口になりそうな雑誌です。

 

そんな定評のあるフォーブスに、世界の生活と労働に関するランキングが掲載されました。

 

インターネーションズ(InterNations)が調査したもので、181カ国にちらばる海外居住者(駐在含む)12,000人を対象にしたものです。

 

177の国籍の人々が回答しているので、アメリカや日本だけの視点ではなく、平均的でフェアな視点と受け止めていいのではないでしょうか。

 

※このサーベイの回答者は、expat エクスパットと呼ばれ、国外移住者で長期間にわたって自国以外に住んでいる人や、海外で働くために移動した人たち、海外駐在している人たちです。調査は生活と仕事にフォーカスがあたっています。

 

※先月、イギリスの経済誌エコノミストで発表された「世界で最も住みやすい街ランキング」とは、対象が異なります。

 

ニュージーランドは、世界でワースト2位

ニュージーランドのニュースでも取り上げられました。

下のリンクは、Stuff Newsの記事です。

www.stuff.co.nz

 

このランキングでは、52カ国のランク付けで、最下位はクエート、続いてニュージーランドでした。

 

ワースト10は以下の通り。

 

1、クエート

2、ニュージーランド

3、香港

4、キプロス

5、ルクセンブルグ

6、日本

7、南アフリカ

8、トルコ

9、イタリア

10、マルタ

 

ニュージーランドは、生活費が高い事と、仕事探しが容易でない事が主な理由のようです。

 

給料に対しての生活コストが高すぎるというコメントや、貧富の差が広がり始めているというコメントがありました。

 

また、所得から税金や支払いを義務付けられている非消費支出を引いた手取りの金額では、快適な生活ができないという声もありました。

 

移動費が高い、文化や娯楽がいまいちというコメントがある反面、広大な自然やスポーツなどのレクリエーションが素晴らしいと回答している人たちも居ます。

 

回答者の60%は彼らの生活をハッピーとしてますが、裏を返せば4割はハッピーではない、という事です。

 

個人的な意見ですが、私が初めてニュージーランドに来た時(21年前)から、所得に対する家賃の比重が大きいなと感じていました。

 

家賃の負担が大きければ、消費支出を引いた残りがそれだけ減るので、快適な生活ができないと感じる人がいるのは容易に理解できますね。

 

ナンバーワンはメキシコ

生活と労働経験でナンバーワンだったのは、メキシコでした。

上位ランキングは以下の通りです。

 

1、メキシコ

2、インドネシア

3、台湾

4、ポルトガル

5、スペイン

6、UAE

7、ベトナム

8、タイ

9、オーストラリア

10、シンガポール

 

メキシコに居住したことのある91%の人々が、彼らの生活をハッピーと回答しています。

 

主な理由は、現地の人がフレンドリーである事と、ファイナンス的にも文句がないようですが、治安の面では、5人に1人が安全ではないと答えています。

 

それって、どうなんでしょうね。。。

 

ニュージーランドのお隣の国オーストラリアが9位にランクインしています。

 

世界平均の労働時間は、週40.2時間なのに対し、オーストラリアは35.9時間と短く、75%の人がそのことに満足しています。また70%の人が、ハッピーなワークライフバランスだとコメントしています。

 

日本は最下位

下のリンクは、フォーブスの記事です。

www.forbes.com

 

いくつかランキングが発表されています。

 

これを見ると、日本は、女性にとって、生活と労働環境がワースト1位になっています。

悪い順にランキングは次の通りです。

 

1、日本

2、香港

3、ルクセンブルグ

4、ニュージーランド

5、南アフリカ

6、マルタ

7、キプロス

8、スウェーデン

9、ドイツ

10、イタリア

 

記事によると、日本が最下位な理由は、言語の問題、キャリアオプションが少ない、ワークライフバランスが良くない、生活費が高いなどが挙げられています。

 

これは私の想像ですが、仕事に対する考え方、習慣、男性社会の価値観などが、最下位になった理由の根底にある気がします。

 

最後に

生活・労働環境が良くても治安が悪い国、治安は良いけど生活・労働環境が良くない国、あなたならどちらに住みたいですか?

 

記事を読んでみると、やっぱりアメリカの視点かなという印象でした。

アメリカのマガジンなので当然といえば当然ですね。笑

 

あと、給与に関してですが、現地の通貨で給与が支払われるのか、母国の通貨で支払われるのかによって、生活費が高いと感じるか安いと感じるか大きく差が出てきますよね。外国為替レートの変動もありますし。(そこがグレーでした)

 

このランキングは、生活と労働にフォーカスがあたってますが、もし海外移住するなら、生活費、医療費、教育費、治安、インフラ、年金なども視野に入れて考えたいですね。

 

それにしても、オーストラリアの労働時間が、世界平均よりずいぶん短いのは驚きでした。

 

それでいてニュージーランドより所得が高いんですから、ニュージーランドからオーストラリアに労働力が流れてしまうのは止めようがありませんね。

 

それではまた。