こんにちは、NZオークランド在住のManaです。
本日(11/6)の新規コロナ感染者数は 206人。
上のグラフからも、一目で急増してるのがわかりますね。記録更新。
このうち 159ケースの感染経路が不明です。
日本のピーク時に比べたら、数字的には大した事がないように見えるかも知れませんが、ニュージーランドの人口は、日本の人口の 25分の 1 ですから、それを考えると、気分的には新規感染者が 5,000人超えになっているような危機感レベルです。
しかも、そのほとんどがオークランドです。
こうなってくると心配なのは、やはり「医療崩壊」。
入院している感染者の数は 73名、ICUの集中治療を受けている人が 7名です。
現在830人が自宅療養/隔離中だそうです。(隔離施設は除く)
もし感染経路が分かれば、もっと自宅隔離の人数が増えるってことですよね。
数週間前に比べたら、間違いなく増加しています。
こんな中、来週 11月10日からコロナの警戒レベルが緩和されます。
リテールショップが再開され、人の動きが多くなるので、先行きが不安です。
また、オークランドから離れたエリア、ワイカト、ノースランドでも感染者が出ましたし、ネイピア、ギズボーンの下水からも陽性が確認されています。
ゆっくりですが、じわじわと感染拡大しているのが見受けられます。
昨日、オークランドで自宅療養中の男性が亡くなったというケースがありました。
数日前までホスピタルでコロナの治療を受けていた男性で、自宅から自力で救急車を呼びましたが、到着する前に亡くなってしまったようです。
そして皮肉なことに、その数時間後に自宅療養者向けの「ケアパッケージ」がクーリエにて届けられました。
ケアパッケージには、パルスオキシメーターSpO2(血中酸素飽和度測定器)が入っていました。
自分で血中酸素濃度を計測出来ていれば、もう少し早く救急車を呼ぶ事ができたかも知れません。
容態が急変する恐れがあった事は予測できただろうに、病院から自宅療養になったタイミングで、どうしてオキシメーターをレンタルしてくれなかったのだろう、と思ってしまいました。
知人の両親が北海道に在住しているのですが、日本で感染拡大がピークの時には、市町村でパルスオキシメーターの貸し出しをしていたと聞きました。
ニュージーランドもそれに近づいて来ているのでしょうか。。。
今後もしかしたら、パルスオキシメーターが必要になるかも知れません。
気休めですが、私のスマートウォッチでは、血中酸素濃度を計測できます。精度が微妙なので、あまり頼りにはなりませんが。。。
ネットニュースで日本のピーク時の医療崩壊やトラブルを見てきただけに、今それがニュージーランドで起こりそうで、怖くなります。
でも、当時の日本と、今のニュージーランドの状況には、1つ大きく異なる点があります。
それは、人口のワクチン接種率です。
これで医療崩壊を回避できるのかどうかは専門家でないのでわかりませんが、デルタ感染による重篤化は避けられるという事のなので、そこに期待する他ありません。
先日のDr ブルームフィールドの会見では、新規感染者数のなかで、2回のワクチン接種が完了している人は、 5.1%だそうです。その中で、病院での治療が必要となる人の割合は、1.8%とかなり低くなっています。
ニュージーランドでは、クリスマス前に「ワクチン接種率を90%にする」目標に向かって活動しています。
下のグラフは、地域別(DHBs別)の現在のワクチン接種率を表しています。
濃い水色の部分が、2回のワクチン接種が完了した人の割合です。
しましまの薄い水色は1回目のワクチン接種が済んでいる人の割合です。
オークランドは、2回目のワクチンを待っている人が接種できれば、11月中に目標達成できそうです。
その他のエリアも頑張っています。
NZ政府が目指しているのは、2回のワクチン接種を完了した人の割合(濃い水色)を90%にする事ですので、もう少し時間がかかりそうです。
本日は、ラグビーでかの有名な EDEN PARK(イーデンパーク)でワクチン接種イベントがありました。
3週間前に、国を挙げて「Super Suturday」という大きなワクチン接種イベントがありましたが、その時に1回目を接種した人が2回目を受けたり、子ども達にも接種してもらうのが狙いのようでした。
さすがラグビー大国、EDEN PARK内のツアーに参加した子ども達は大喜びで、良い経験になったようです。私も行きたかった。。。
最後に
このブログを読んで下さったニュージーランド在住の日本人の方の多くは、ワクチン接種が済んでいるのではないかと想像します。
2回のワクチン接種が済んでいても、ブレイクスルーがありますし感染しないとは限らないので不安ですよね。
感染経路が不明なケースが多いだけに、感染は今後も拡大する見通しなので、気を引き締めて、手洗い、サニタイザー、目を触らないなど徹底したいと思います。
コロナと共生する生活なんて、初めてですからね。
参考までに、ニュージーランドで、救急車を呼ぶには、111です。
かかりつけのGPに電話する事は度々あっても、救急車を呼んだ事がない人がほとんどではないでしょうか。私も経験ありません。
救急車を呼んでも、受け入れ先の病院が見つからず、救急車がたらい回しになったという日本のネットニュースを見たこともあります。
そんな事にならないよう心から祈っています。
皆さまも十分お気をつけてお過ごし下さい。
それではまた。