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ワクチン未接種の人は接種済の人に比べ、コロナに感染するリスクは13倍、入院リスクは82倍

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こんにちは、NZオークランド在住のManaです。

 

ニュージーランドのオークランドは、107日間に及ぶ長いロックダウンがついに終わり、12月3日0時から自由への第一歩「トラフィックライトシステム」が始まりました。

 

ワクチンパスがある人にとっては、行動規制のハードルが低くなり、多少の制限はあるものの、ロックダウンに比べたらかなり自由になります。

 

私はまだ、レストランやヘアサロンに行っていないので実感がありませんが、12月3日0時(12月2日の夜中)からパブやバーが営業再開し、祝杯を挙げた人たちもいたようです。

 

ワクチン接種率が高い事と、長期にわたるロックダウンの成果で、1日の新規感染者数が100人を下回る日もちらほら出てきていますが、、、

ロックダウンが終わったからと言って、もう安全という訳ではありません。

 

TVやネットニュースから、これからのホリデーシーズンに向けて、専門家や有識者が何を懸念しているのか考察してみました。

 

 

 

 

ワクチン未接種の人のリスクはこんなに高い

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NZ Herald より引用

衝撃的なNZヘラルドの記事⬆️を見つけました。(黄色で囲みました)

 

引用元:

Vaccine Tracker: How many Kiwis have been vaccinated? - NZ Herald

 

ワクチン未接種の人は、接種済の人に比べ、コロナに感染するリスクは13倍、重症化で病院の治療が必要になるリスクは82倍 と書かれています。

 

逆に、ワクチン接種済であれば、リスクは、はるかに少ないという事を示す記事ですが、「82倍」というリスクの高さには驚きました。

 

NZの人口のワクチン接種率は、もうすぐ90%(12歳以上)

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現在、人口のワクチン接種率は、87.1%です。

国のプロジェクト:90%まで、もう直ぐですね。

 

でも、問題はエリアによって接種率にひらきがあること

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NZ Herald より引用

上の表からも読み取れるように、まだ80%に達していないエリアもあります。

 

これはあくまでも12歳以上の人口のワクチン接種率ですので、12歳以下の子ども達を合わせると、接種率はまだまだ低いのではないかと思われます。

 

感染拡大の懸念

12月15日より、オークランドと別DHBsの境界が、ようやく行き来できるようになります。

 

もちろんチェックポイントがあり、ワクチンパスの提示か、72時間以内に取得した陰性証明が必要になりますが、どんなリスクが考えられるのでしょうか。

 

感染学者のSiouxsie Wilesは、

「トラフィックライトシステムが始まった事で、屋内での飲食ができるようになり、人との接触が増えるので、オークランドの新規感染者の数が増え始めても不思議ではない。その影響は、この先2週間くらいで見えてくるでしょう。」

「オークランダー(オークランドに居住する人たち)は、国内旅行などのプランは延期し、近場でサマーホリデーを過ごす事を検討すべき」と言っています。

 

特に12歳以下の子ども達はワクチン未接種ですし、ワクチン接種率が低いコミュニティでは、オークランダーには近寄って欲しくないと頼んでいるエリアもあるのが事実です。

 

疫学者のMichael Bakerも、

「新規感染者数は増える傾向にあるのは疑わない。ただ、ニュージーランドはサマータイムなので、実際、屋外で過ごすも多いし、屋内であっても窓を開けて、密にならないように過ごす事ができる。

特に心配なのは、オークランド以外の、ワクチン接種率が低いエリアで感染が拡大する事だ。」と言っています。

 

疫学者たちは、オークランドの境界が開いた後の、広範囲の感染拡大の可能性を懸念しています。(日本のお盆の時と同じように、都市部の人が地方にばら撒いてしまうという心配です。)

 

最後に

今までは、ワクチン未接種の人がコロナに感染し、感染を拡大させてしまうリスクを心配していましたが、

これからは、ワクチン接種済の人がコロナに感染し無症状のまま、未接種の人や周囲に感染させてしまうリスクの方が問題なんだと考えさせられました。

 

取り急ぎ、オークランダーの私は、この夏、国内旅行はしない事に決めました。

 

それではまた。