こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
今に始まった事ではありませんが、近年、Scam(詐欺)が急・急・急増しているというニュースを度々耳にします。
昔から、景気が悪い時には詐欺や犯罪が増えるといわれていますよね。
特に多いのは銀行系で、「あなたの口座に不審なアクセスがあったのでブロックしました。解除するには、こちらのリンクから手続きして下さい。 〜 略 〜 」うんぬんかんぬん言って、フェイクのウェブサイトにおびき寄せる詐欺です。
それと、ニュージーランドでは、交通違反の罰金や高速道路の通行料の未払金を速やかに支払いなさいという内容で、警察や交通省のロゴマークが入ったレターが届いたりもします。
手紙が住所に届くと、一瞬ドキッとしてしまいます。
交通違反もしてないし、高速道路も通っていない、全く心当たりない場合、「一体どうなってるの???」不愉快に思い、確認したくなりますよね。
それが落とし穴です。
たとえ銀行、警察、交通省のロゴマークが入っていても、とにかく、メールやテキストメッセージに貼られているリンクをクリックせずに、確認したい場合は、手紙やメールに書かれている電話番号ではない、別の番号から問い合わせるのが一番の対策と言えると思います。
前置きが長くなりましたが、今日は別のパターンです。
ワン切り国際電話が増えている!
着信履歴に、国番号+223から始まる国際電話の番号が残されるケースの詐欺です。
表題にマリからの着信に注意と書きましたが、マリというのは、西アフリカにあるマリ共和国という国のことです。
世界中のマリさんという名前の女性からではありませんので、誤解されないようご了承くださいませ。
今そのマリ共和国というから無差別にワン切りコールがかかっているそうです。
私にも着信履歴がありました。
うっかり掛け直しをしないように注意しながら、相手の情報を確認してみました。
ワッツアップ(Whats App)を通しての着信なので、こんな感じに履歴が残ります。
ああ、やっぱり、かわい子ちゃん😍
こんなかわい子ちゃんから週に数回着信あったら、興味をそそられ、折返しかけ直してしまうかも知れませんね。
素敵な女性からSkypeやWhats Appに、「お友達になりたい」とメッセージが入ってくる「ロマンス詐欺」的なものも流行りましたが、このパターンは、掛け直せば声が聞けると思うとドキドキすること間違いなしです。
君が掛けている番号は間違い電話だよって教えてあげよう!と、いらん親切心が芽生えてしまう人もいそうですよね。
国際ワン切り電話にかけ直すとどうなる?
掛け直したらどうなるのか、気になるところです。
私には掛け直す勇気はありませんので、英語と日本語でググってみたところ、どうやら本物の女性が応答するようです。そして、会話を長引かせるんですって。
昔からこういう手口はありますよね。
国際電話ですので通話料金は高いですし、あとから高額請求が来る可能性もあります。
ニュージーランドの電話会社にも、多くの苦情があったとNewZealand Herald新聞の記事にありました。番号をブロックするなどユーザーを保護するための対策を講じていてもイタチごっこでキリがないのだそう。
コントロールが難しい通信業界全体の問題だと言います。
私たち利用者側が賢くならないと!ですね。
こんな事して、儲かるのは誰?
電話の仕組みでは、発信者が通話料金を支払うのは当たり前ですが、支払い先は電話会社であって、詐欺師が儲かる仕組みはどこにあるのでしょうか。
調べてみると、どうやら国際電話の料金は、発信国の電話会社から着信国の電話会社へ、一部分配される仕組みがあるそうです。
そして、そのコミッション(キックバック?)を受け取る契約している詐欺集団がいるのだそう。
表向きは普通の会社登記で契約しているのかも知れませんが、このシステム自体がダメですよね。
という訳で、マリ共和国の詐欺集団が、このコミッション収入を得る目的で、海外の電話にワン切りで着信を残し、折り返しの国際電話を掛けさせているんです。
心当たりのない番号には、折り返ししないように注意しましょう。
最後に
私自身、こんな罠には引っかからないと自負していますが、こういう油断が危ないのかも知れません。
皆さまも、ご注意ください。
それではまた。