こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
日本の父が、鼠径ヘルニアで開腹手術をするにあたり、先月(2023年12月)は日本に帰国していました。
鼠径ヘルニアとは、いわゆる「脱腸」のことで、腸管が腹壁の弱った部分に飛び出す状態のことを言います。解剖学的な理由から男性に多く、太ももの付け根部分に発生します。
原因は、先天性と後天性がありますが、父の場合、加齢によって腹壁が脆弱化して発症しました。
立っている時に、太ももの付け根に膨らみができ始め、違和感と軽い痛みが症状として現れていました。身体を横にすると、膨らみや違和感がなくなっていたので、軽視していたようです。
私はこの病気について全く知識がなかったので、ググって調べてみると、鼠径ヘルニアは、身体への負担が少ない内視鏡手術をする事ができ、その場合は日帰り出来るという日本各地のクリニックのWebサイトがヒットしました。
父のケースは「どうして開腹手術なのかしら?」
84歳の高齢ということもあり、開腹するなら元通りに動けるようになるまで回復に時間がかかるでしょうし、それに麻酔が特に心配でした。
父は鼠径ヘルニアの症状がある事を1年間以上も家族に黙っていて、だんだん痛みがひどくなり、お通じが正常でなくなったので、慌てて病院に行ったようです。きっと、かなり大きめな膨らみになっていたと思われます。
緊急ではないものの痛みが増したため、父は一刻も早く手術を受ける事を希望し、急遽12月となったのです。(手術の話を聞いてビックリ😱、ニュージーランドから日本への飛行機代が高くて再びビックリでした😱。。。いつもセールの時に航空券を購入してるので。)
経験のある大学病院のドクターによると、開腹手術の方が感染症や術後のトラブルのリスクが低いという過去のデータがあると説明してくれて、不安はいくらか払拭できました。さらに再発のリスクも低いとの事だったので納得しました。
さて、本題ですが、
入院するにあたっての持ち物については、病院からリストを渡されました。
(4泊5日の短期入院でしたが、長期だと持ち物はもっと多いかも知れません)
- 着替え
- タオル
- 洗面用具(歯ブラシ・コップ・くし)
- 内ばき用の靴
- 服用中の薬・お薬手帳
- イヤホン
- お金(自動販売機・売店)
- ティッシュペーパー(ウェットティッシュ)
- 不織布マスク(布マスクNG)
これらは一般的な物です。
次に、リストには載っていなかった物で、とても役立ったモノについて触れて行きたいと思います。
特に役立った便利なモノたち
長い靴べら
術後は腹部に傷があるので、ベッドから立ち上がって、靴を履き、トイレに行くのも一苦労です。
長い靴べらを持っていた事で、靴のポジションを変え、かがむ事なく、簡単に靴を履く事ができました。
しかも、「棒」感覚で、少し離れた場所にある物を手繰り寄せたり、重宝したようです。
S字フック
ベッドの上に置いておくには邪魔だけど、床にも置きたくない物を、S字フックでベッドの縁に引っ掛けていました。
父の場合は、上半身を起こすのに時間がかかっていたので、おやつの「五家宝」をビニール袋に入れて、横になったまま手の届くところに、ぶら下げていました。
筆記用具
時間があるので、色々と思い出した事を書き留めたり、退院後にやらなければならない TO DO リストをメモっていました。
電気ひげ剃り
84歳のおじいちゃんとはいえ、身だしなみはきちんとしているので、ひげ剃りを持って行って良かったと本人が言っていました。
意外にもNGだったモノ
石けんNG
洗面用具の1つとして「石けん」は必須と思いますが、石けんはNGでした。石けんアカが付くと、掃除が大変だからですかね?理由は定かではないのですが、父には、私の資生堂の洗顔フォームを持たせました。
スリッパNG
スリッパは、つまずいたり、転倒の原因となる事が多いそうで、踵がしっかり入る「靴」を内ばき用として持参するように指導されました。
必要なかった物
入院期間が短かったので、湯呑み、お箸、フォークなどは特に必要ありませんでした。
病院で提供される食器で十分です。
最後に
7cmほどの開腹手術でしたが、父の術後の回復は早く、1週間でほぼいつも通りに動けるようになり、3週間もしたら散歩にも出かけられるほど復活しました。
現代の医療に感謝です。
身体の違和感は重要なサインですね!病院嫌いでも、とにかく検査だけは早めに受けた方がいいと改めて思いました。
みなさまのご健康をお祈り申し上げます。
それではまた。