留学やワーホリに行く予定だったけれど、コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大で、やむを得ず延期になっている方もいるのではないでしょうか。
独学用の英語のアプリもすごいし、オンラインの英会話スクールもたくさんあるし、どうしようかな。
あ〜、それでも、やっぱり海外の語学学校に行ってみたい!
そんなの方のために、
本記事は、9年間、語学学校で働いた私の体験から、
「語学学校には、どんな人が来てる?」
「語学学校って、どんな感じ?」
「大丈夫かな、私?」
気になる疑問や不安を解決していきます。
私はニュージーランド在住なので、ニュージーランドの素晴らしさも紹介したいのですが、それは別記事で。
学校によって、タイムテーブルや細かいルールは異なりますが、海外の語学学校の授業の進めかたや雰囲気はとても似ています。
心構えをする上で、今後の参考になったら嬉しいです。
- 語学学校には、どんな人が来てる?
- 語学学校って、どんな感じ?
- どんな授業してるの? クラスルームではどんな勉強?
- 国民性? 多くの日本人が感じるモヤモヤ
- 放課後、みんな何してる?
- 語学留学する前にどんな準備をしたらいい?
- 最後に
語学学校には、どんな人が来てる?
一度は行ってみたい海外の語学学校ですが、一体どんな人がクラスメイトになるんでしょうか。
当然ですが、私たちのように英語を母国語としてない国の学生たちばかりです。
英語力を身に付けるために、留学生が世界中から集まっています。
私が働いていた語学学校では、年間通して、アジア系(日本、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイなど)、南米系(ブラジル、チリ、コロンビア)、中東系(サウジアラビア)の学生がいました。
ニュージーランドという場所柄、南太平洋のタヒチ、ニューカレドニアなどフランス語圏からの留学生もいました。
ニュージーランドが夏の間(9〜3月ぐらい)は、ヨーロッパからの学生(スイス、ドイツ、イタリア、フランス)が多く来て、冬季より賑やかな雰囲気になります。
テレビで見るような、THE 海外の学校!という雰囲気が味わえます。
ヨーロッパからの学生たちは、すでに中級から上級の英語力があり、一般英語コース終了後は現地企業でインターンシップしたり、ケンブリッジ英検の試験対策コースを希望する学生が多かったです。
こんなにいろんな国籍の学生たちと、同じクラスルームで勉強できると想像しただけで、ドキドキワクワクしませんか。
年齢は幅広く、高校卒業してすぐの18歳から、定年後の年配の方もいましたが、大半は、20〜30歳です。
企業研修のビジネスマンや、アジアで現役の英語教師がブラッシュアップのために短期で来ることもあります。
みんなが英語を上達したいという同じ目標に向かっていますので、意思の疎通さえできれば、すぐに仲良くなれます。
会話の練習することこそが、英語上達の近道ですからね!
語学学校って、どんな感じ?
ほとんどの語学学校は、毎週月曜日から入学できるようになっています。
日本のような入学式はなく、初日は、英語レベルチェックテスト、オリエンテーション(学校ルール、生活情報など)があります。
英語のレベルチェックテストは、筆記テスト(文法、英作文)と、簡単な面接でスピーキングとリスニングのチェックを登校初日にしていましたが、渡航前にオンラインで実施する学校もあります。
このレベルチェックテストでクラスが決まります!
テストがあまりできなくても、のちのち上がれるので、凹む必要はないですよ。
一般英語コース(日常会話)の英語レベル
どの学校も、レベル分けは5〜8つぐらいあります。
私が働いていた学校では、7つのレベル分けがありました。
Beginner 入門(アルファベットから)
Pre-Elementary 初級の準備
Elementary 初級
Low Intermediate 初中級(中級の下)
Intermediate 中級
Upper-Intermediate 上中級(中級の上)
Advanced 上級
私たち日本人は、一応、中高で英語を勉強するので、全くの入門ではなく、初級or初中級からスタートすることが多いです。
専攻が英文科の大学生は、中上級からスタートの学生もいました。
社会人の方は、英語から離れていた期間によってレベルがばらばらですね。
出身国によって英語に特徴があり、流暢にしゃべてれいるようにみえても文法は間違いだらけだったり、日本人のように文法が理解できても、スピーキングとリスニングが苦手だったりと、いろんな学生がいます。
そんな学生たちがそれぞれのスコアで、自分のレベルに合った、既存のクラスに入ることになります。
みんな新入生ならいいんですが、既存のクラスに入るとなると、緊張や不安が募りますね。。。
でも大丈夫、先生が「新入生の紹介」をしてくれるので、カタコトでもいいので、簡単な自己紹介だけ頭に入れておけば充分です。
どんな授業してるの? クラスルームではどんな勉強?
実際、クラスルームではどんな授業をしているのでしょうか。
一般英語コース(日常会話)では、中学高校の授業のような黒板への板書はあまりしないので、リスニング、スピーキングがポイントになります。
(試験対策コースでは、板書あります)
とはいえ、初〜中級クラスの先生は、学生のレベルに合わせ、ゆっくり、やさしいボキャブラリーを使って説明してくれますので、最初はリスニングが苦手でも大丈夫です。すぐに慣れてきます。
テキストブックの第1章から順に進める事はあまりなく、いろんな教材から抜粋されたプリントなどに沿って、ペアワークしたり、ゲームしたり、ディスカッションしたり、アクティブな授業を行います。
脳みそフル活動でハードですが、モチベは上がります!
日本の受け身型の授業に慣れてる人は、発言すること自体がちょっと大変なときもありますが、クラスメイトと絡みが多いので、ぼっちになることなく、自然に打ち解けられるというメリットもあります。
クラス替えは?
カリキュラムに従って、定期的に行われるレベルテストを受けて、一定のスコアが取れれば、クラスが上がります。
私が働いていた学校では、このテストは4週間ごとでした。
英語力が身につけば、会話の幅が広がって、友達も増え、どんどん楽しくなります。
卒業はいつ?
語学学校では、「卒業」は学生によってまちまちです。
毎週金曜日に、その週の卒業生のために簡単な卒業セレモニーをする学校が多くあり、先生たちに感謝の気持ちをスピーチする学生もいます。
渡航してすぐは全然しゃべれなかったけど、ここまで話せるようになり、自分に自信がつきました!日本に帰ったら、英語を使う仕事をします。先生、友達、みんなのおかげです、ありがとう〜!
こんなセリフ、言ってみたくないですか?
国民性? 多くの日本人が感じるモヤモヤ
いろんな国から学生が集まってきて、同じ空間で授業を受けますので、国民性や習慣の違いに圧倒されることがあります。
授業中に、言いたい事を好き勝手に言う人がいます。空気、読めないの、KY???
例えば、先生とクラスメイト全員で1つのトピックについてディスカッションしている時、日本人は誰かの発言が終わるタイミングを見計らって、自分の発言しようとします。日本人からしたら当然のマナーです。
でも、そういう気遣いのない「われ先に」が当たり前という人も意外にいるんです。
もちろん、意地悪をしてるわけではなく、かれらの国では「考えを発言する」教育を受けてきたので、かれら流に普通のことを普通にしているだけ。
私たち日本人からすると、
発言しようと思って、頭の中で英語の文章を準備して待ってたのに、発言のタイミングを奪われ、残念な気分になったり、
なんとか発言にこぎつけても、自分の発言が終わらないうちに、誰かが言葉を割って入ってきたりで、悔しい思いをすることもあるかも知れません。
どうしたら、いい?
そんなもんだ、と思ってください。
日本人学生も、ちょっと図々しいぐらいになった方がちょうどいい!
と私は思います。
先生が気を利かせて多少の配慮はありますが、海外にいるわけなので、
日本の常識のとおりに行かないのが当たり前。
価値観や考え方の違いなんかを探してみると、毎日、小さな発見があって楽しいですよ。
放課後、みんな何してる?
授業が終わった後、みんながどんな時間を過ごしているのか気になりますね。
校内の学生ラウンジやライブラリーで、クラスメイトと一緒に過ごしたり、映画や買い物に行ったりしています。
学校が主催のアクティビティやイベントがあるときは、参加するのがお勧めです。
クラスメイト以外の学生とも知り合いになれるので、刺激になります。自分より上級者と会話すれば言い回しや話し方を学べます(盗めます)し、自分よりもボキャブラリが少ない人と話すには表現を変えることを学びます。ひとつひとつが勉強になります。
就労が許可されている学生ビザ(ニュージーランドの場合、週20時間)をもっている留学生や、ワーキングホリデービザの人は、放課後パートタイム(アルバイト)していることもあります。
英語で働く経験は貴重です!
しかし、バイトに疲れて学校を休んだり遅刻したりでは本末転倒なので、バランスに注意して下さいね。
滞在しているホームステイのホストファミリーが、積極的に会話をしてくれたり、宿題を教えてくれる場合、速攻、ホームステイに帰るのもありですね。誰と一緒にいる時間が自分にとってプラスになるか考えてみましょう。
忘れちゃいけないのがパブ。ニュージーランドもイギリス文化を受け継いて、パブ文化があります。
「パブ」とは、もともと「パブリックハウス」の略で、人々が交流できる憩いの場でもあります。
留学生が多く集まるパブやバーがあるので、外国人の友達と行けば会話の練習になります。
とはいえ、飲酒はほどほどに。
放課後の時間はいろんな使い方がありますが、せっかく海外にいるので「英語漬け」の環境に身を置きましょう。
日本語ばかり使っていると、帰国してから後悔することに。。。
語学留学する前にどんな準備をしたらいい?
コロナウィルスのせいですぐには留学いけないし、何をしたらいいんだろう。
時間があるならば、中学レベルの
ボキャブラリーを増やしたり、アウトプットの練習(音読)をすることをお勧めします。
これだけは、復習しておくべき!ことが1つありますので参考にして下さい。
それは、文法用語を英語で理解できるようにしておくことです。
当たり前ですが、海外の語学学校は、全て英語で授業が行われています。
名詞(noun)、動詞(verb)などは、わかるけど、
過去形、進行形、現在進行形、比較級、形容詞、過去分詞、不定詞など、英語で言われたら、ピンとこないですよね。
「このセンテンスをPresent continuous = 現在進行形にしましょう」
授業中、先生がさらっと言った言葉がわからないだけで、思考が停止になることも。
数週間すれば慣れちゃうものですが、あわてないためにも、
あとで見直しできるように、ノートに書き出しておくと便利ですよ。
「英語 文法用語」でGoogle検索してみてね。
最後に
いかがでしたか?
私が働いていた語学学校の情報をざっくり紹介しましたが、どんな感じか少しイメージできたでしょうか。
英語は独学でも学べますが、コミュニケーションツールなので、やっぱり相手がいた方が楽しいですよね。
価値観や考え方の違いを、目で見て、肌で感じられることも、留学の醍醐味です。
コロナウィルスの感染拡大で、いつ留学できるか、どの国なら大丈夫か、今できる事はなにか、みなさん色々調べていると思います。
古い情報、新しい情報、いろいろあって混乱するので、ある程度自分で調べたら、プロの留学エージェントから最新情報をアドバイスしてもらうといいと思います。
それでは、また。