こんにちは、ニュージーランド在住のManaです。
笑顔でいると、幸せホルモン(セロトニン)が分泌されるという話を
聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
セロトニンは脳内ホルモンの1つで、気持ちを安定させる働きがあります。
作り笑いでも、セロトニンは分泌されるので、
落ち込んだり、つらい事があった時こそ、
口角を上げてスマイルすることによって、
自分の気持ちを和ませる効果が期待できるのだそうです。
その他にもセロトニンは、プラス思考、良い睡眠、免疫力アップ、
リラックスにも効果を発揮します。
さらに、笑顔でいることは、
周囲の人にも、プラスに働く大きな影響力があります。
今回は、人の表情がどのように自分と周囲に影響しているのか、
アメリカの心理学教授の研究と、シンプルな自分の体験をもとに考察します。
※ スピリチュアルな話ではありません。
表情で将来が分かるという研究(予知の心理学)
アメリカ某大学で心理学の准教授を務める:マシューハーテンステイン著者の
「卒アル写真で将来はわかる」というキャッチーなタイトルの本があります。
話題になった本なので、既に読んだ方もいるかも知れませんね。
表情、しぐさ、声音などの外的因子が、
その後の人生にどんな影響を与えたか統計を取ったものです。
言葉以外の手がかりから、外見と内面の関係を探求し、
人間の将来を見抜くという研究です。
これを「心理学」としてくくるのか、科学として認めるのか、
素人の私には分かりませんが、興味深い内容であることは間違いありません。
ハーテンステイン氏は、卒業アルバムの写真から、
笑顔の度合いを点数化し、
笑顔だった人の離婚率と、そうでない人の離婚率を比較しました。
その差はなんと、5倍もあることがわかりました。
(もともとアメリカは離婚率が日本に比べ高め)
写真を撮るのは一瞬の事なので、そこから読み取れる情報の精度に
どれだけ信憑性があるか、読み手の私は疑問に感じましたが、
圧倒的な数のサンプルの対照実験により、
すべて科学的事実が得られた調査結果だそうです。
事前にアルバムの写真撮影があることを知らされた状況下で
笑顔ができるか、できないかは、
社会的な協調性、素直さ、感情のコントロールに
大きく関わってくると考えられる。と本書は言っています。
社会的な協調性、素直さ、感情のコントロールは、当然ながら、
人間関係にも大きく関係しています。
笑顔は、社会における対人関係、家族関係、夫婦関係、親子関係など
あらゆる人間関係で生きていくために、
少なくとも物事をスムーズにする潤滑油的な効果があります。
(円満かどうかは別として)
ここまで来ると、やはり自分の卒アル写真、気になりますよね。
全然笑顔じゃない、、、離婚率が5倍も高いのか(涙)と、
ガッカリする必要はありません。
卒アルといっても本書の被験者は、幅広の20〜80歳ですし、
国、時代背景、文化、価値観、宗教などが異なるので、
私たち日本人に当てはめるのは到底無理です。
ただ1つ間違いないのは、
笑顔でいることは、自分の幸せホルモンが出るだけでなく、
自分の周囲の人たちをもハッピーにする(和ませる)
重要な鍵となっているという事です。
(科学的にそれで離婚率が下がるかは分かりませんが)
日本では昔から、愛想がいい方が良いとされていますし、
近年では「幸運を引き寄せる法則」など、 笑顔の重要性が
語られていますが、具体的な数字と具体例で、傾向を解説したものを
見た事がありません。
マシューハーテンステイン氏の、外見(表情、しぐさ、声)に着目した
統計の研究は、斬新でユニークな探求と言えますね。
表情が人に与える影響
ここからは私の体験話です。
先日、嬉しい出来事があり、このハッピーな気持ちを
誰かとシェアしたい!と思い、その日1日中、
スマイルで(口角を上げて)過ごそうと
心に決めた日がありました。
すると、いつものスーパーやショッピングセンターの
スタッフたちが、フレンドリーに激変!?
「今クリアラスンス(値下げ)になったばかりだから、チェックしてみて!」
質問したわけではないのに、声を掛けてくれたり、
キッチンウェアの購入を迷っていると、
「今週末、値下げになるよ」とこっそり教えてくれたり、
混雑の店内で、こっちのレジが早いから、「こっちにおいで!」とか、
ちょうど欲しかったプロダクツの試供品をもらえたり、
不思議なもので、口角を上げているだけで、
自分にとってプラスな情報が舞い込んで来たんです。
(錯覚かも?ですが)
試着室では、ニュージーランド人のおばあちゃんから
どれが似合うか意見を求められたり、
アジア人嫌いっぽい、いつも苦手だった店員さんが
何気ないトピックで世間話してきたり、
笑顔でいると、
いつもと違う出来事が起こります!
なんか気持ちいい〜。出ていたんでしょうね、セロトニンが。
セロトニンのおかげで、
周囲を和ませる、気持ちに余裕が出る、プラス思考になると、
偏見や思い込みが取っ払らわれ、
物事の見え方や受け止め方が変わってくるのです。
老若男女、誰だって、暖かい和みオーラの人がそばにいて、
嫌な気にはなりませんよね。
鏡を見ない限り、自分の不機嫌そうな表情は見えないので、
なかなか気づけませんが、周囲はあなたを360度から見ています。
すごく当たり前の事なのですが、
表情が周囲に与える影響はそれだけ大きいのです。
最後に
脳からセロトニンが分泌されている実感がないため、
意識しなければ、ニコやかな表情をキープするのは簡単ではありませんが
ふと思い出した時に口角を上げるだけでも効果は期待できます。
ホルモンの働きを使って、自分の感情コントロールが出来るという事です。
セロトニンがどんどん分泌する生活習慣を身に付けたいところです。
たまには口角上げて過ごしてみませんか。
見慣れている景色や空が、いつもより美しく見えたり、
何でもないのに、わくわくする日は
ラッキーな事が舞い込んでくる前ぶれかも知れません!
それではまた。